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保険の異端児・オサメさん繊細な感受性とは、ニュアンスへの鋭敏さともいえるだろう。
日本語でいうなら陰翳への愛だ。
亀井勝一郎
日本の古典への関心も深く、『古代知識階級の形成』などの著作がある亀井勝一郎の言葉。
「言外の意味」というのは、明確に表現されたこと以外の意味を理解することが感受性である、とし、日本文化の特色の一つである「陰翳」と結びつけている。
(『芸術・教養・人生』より)
(1907~66 昭和時代の評論家)
「言外の意味」などは、とてもとても陰影に富んだ表現で、世界を見回しても、日本語以外では表し得ないであろう。
まあ、今では「繊細さ」も「陰影」もほとんど「死語」に近いのかも知れない。「近い」ではなく「死語」か。
日本とオーストラリアのバレーを見ていた。日本のサーブでサーバーのサービスがネットを越えなかった。
隣にいたお方が「サーブがでっかいねえ」と口走った。
えー、難解なお言葉。サーブは大きくないからネットに引っかかった......。
「意味分からねえ」
「サーブがネットに掛かって失敗したのが(サーブ権を持って打ったのに(結果としては)大きい(ミス)」 とお答え。
陰影に富みすぎている......ではなく、基本的に日本語の表現になっていない。
しょっちゅう、たびたび、いつもいつも、重ね重ね、懲りもせずに発せられるこのような日本語に付き合わされるこの辛さ。泣きたいよー。
昔、編集者時代、ドナルド・キーンさんに「『言外の意味』を英語では」とお願いしたら、「うわー、とてもむつかしいですね」と目を丸くしてびっくり。その時も笑顔。
いつもいつも笑顔だったキーンさん。日本の国籍を取って、今は北区にお住まい。
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