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駐車場を出た所で
さっそく入場料500円も払わされたが、
鍾乳洞が見当たらない。
小さなバンガローが並ぶ斜面を100mほど登る。
公園の管理棟があるが、人の気配がない。
しかし、どこからか見られているような気がした。
いやな予感・・・
運動不足の二人は既に息があがっていた。
「あ、ple!あった、あそこちゃうか?」
「げっ・・・」
急斜面をさらに数十m上がった所に
洞窟の入り口らしきものが見えた。
普通なら引き返すところだが、
既に大金500円を払っている。
「しゃーない、行きまっか?」
「やられたな・・・」
やっとの思いで入り口まで登ったサラリーマン二人。
待っていたのは、満面の笑みをうかべたじいさん一人。
「いらっしゃい。これをはいて下さいね♪」
エビス顔のじいさんが差し出したのは
雨合羽のズボン。
しかも、けっこうキタナめ。
「・・・」
「・・・」
二人とも声が出なかったわけは
雨合羽に唖然としただけでなく、
疲れ果てて声を出せなかったから・・・
つづく