■電子の小箱

■電子の小箱

PR

Profile

ple-plus

ple-plus

Freepage List

Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

あおい@ おばあちゃんに見せてあげたい。 龍水さん、おはようございます。時間のあ…
ple-plus @ >フローラルさん 1年以上も放置ですみません。 携帯とのサ…
フローラル@ Re:来年は式年遷宮(伊勢)(12/07) pleさんお久しぶりです~(⌒∇⌒)ノ お元気で…
フローラル@ o(・ω・o)=з=зこんばんはε=ε=(o ・ω・)o pleさん♪ぎりちょん遅れを取って(^^;;;)…
ple-plus @ Re[1]:ズバリ!紅葉の伊勢でしょ~(12/03) フローラルさん ----- 「もらった!!」と…
2010.10.11
XML


玉置神社は来る人を選ぶ???

IMG_2862


熊野に焼肉屋さんが出来たわけではありません(関西限定ネタかな)。

「でん」とは大阪弁で「タッチ」すること。

鬼ごっこで、鬼がタッチするときに

大阪では「でんっ!」と言うのです。

転じてちょっとだけ覗いて来たようなことを

「ちょっと『でん』して帰ってきただけ」

などと言ったりします。

この3連休では、日曜日にどこかに出かけようとは思っていました。

家内といろいろ相談しましたが、二人ともわくわくするような場所が思いつかず

「やっぱ、ここか」と言える場所に、お金を出来るだけ使わずに

出来るだけ無理をせずに行こうということに。

「わくわくする場所」としては、玉置神社で意見が一致。

大阪からはちょっと行ってくるという場所ではないので、

以前から企んでいた、とんでもなくトリッキーかつ大胆な方法で行くことに。





IMG_2796

しかし遠かったです。秘境です。

地図上では1号線や新御堂筋と同じく、赤い太線で描かれている国道168号線。

しかし実際は対向車とすれ違うことが困難な場所も多々あり、

男の闘争心を掻き立てるようなカーブの連続。

数え切れないほどあったトンネル内はワイパーが必要なくらい

山の水がしたたり落ちていました。

十津川(新宮川)の対岸の山にはたくさんの滝があり、

山側にも小さな滝が流れ落ち、多くの場所で湧水があふれていました。

しかも、十津川村に入るまでにも考えられないようなアクシデントがありました。

早朝の五條市で「玉置神社」に設定したナビが推奨したルートは国道169号線。

なんと吉野山の東、川上村を通るルートでした。

疑問に思ったものの、玉置神社周辺のルートしかリサーチしていなかったので

私はナビに従うしかありませんでした。

前日から降りしきる雨の中、どう考えても遠回りなルートを走り

山のガスに囲まれながら一抹の不安が・・・。

川上村に入る前、突然聞こえたナビのアナウンス。

「30km先に、雨のため通行止めの箇所があります」

ナビのこのようなアナウンスは初めてだったので戸惑いました。

実際、川上村の国道上の電光掲示板に

「この先県境まで降雨通行止め」の表示が出ていました。

とりあえず、丹生川上神社上社に参拝。

境内に着くと同時に雨は止みましたが、ガスのため視界は50mほど。

上社に参拝しながら、私たちの頭にある言葉がよぎりました。

それは玉置神社のことを調べていた時、

あちこちのサイトで見た「玉置神社は来る人を選ぶ」というもの。

「呼ばれていない人」は、当日に急用が出来たり体調を崩したり

ナビが狂ったり、道に迷ってしまうというのです。

しかし、国道の電光掲示板の情報は疑う余地はなく

やむなくルート変更を試みました。

本来の最短コースからは、30kmも離れた場所にいましたが・・・。

途中の十津川温泉に目的地設定を変えてみると、

今度は国道309号線を通るルートを推奨されました。

「つまりは熊野に行く前に、吉野のご縁ある神様にご挨拶しろということか」

国道309号線は、丹生川上神社下社や天河神社を通るルートなのです。

ところが、下市町に入ったあたりでまたまたナビのアナウンス。

「60km先、通行止めの箇所があります」

とにかく天河神社まで行くことも考えましたが、

ナビの目的地を「熊野本宮大社」に変更してみました。

ナビに従って走ると、あきれたことに早朝の五條市の出発地点あたりに戻っていました。

そこでやっと私は、いつもやっている

 「ナビを無視する」 という得意技を使うことにしたのです。

で、本来の最短ルートである、国道168号線に向かうことにしました。

ナビからはまたもや不穏なアナウンス。

「架橋工事のため通行止めの箇所があります」

しかし168号線に入った途端、胸のもやもやが晴れました。

ナビ情報に翻弄されたとは言い訳ですが

私は2時間も吉野と紀ノ国の山のバリアに阻まれていました。

とにかくはおそまきながら、直感に従って168号線を進むことにしました。


IMG_2811-2

ナビが示した「通行止め」の箇所には、迂回路がありました。

十津川村からは、玉置神社HPにあったアクセス通り

「折立」という所から玉置山に向かう村道に入りました。

しかしそこでもすんなりとはいきませんでした。

その村道は狭く、アスファルト舗装はされていましたが

その両端は苔むしていました。

いたる所に落石がころがっており、かなり太い木の枝も落ちていました。

選択の余地がない一本道に「玉置神社」の案内板はあるのですが、

分かれ道には案内板のない所もありました。

頼みのナビと言えば、折立で「玉置神社へ10km」の案内板があったのに

画面上には玉置神社まで100kmを越える表示。

村道上に現在地を示すマークはあるものの、「探索中」の表示が点滅していました。

つまりナビは、私が採用したルートに困惑していたようです。


IMG_2816

朝まで降り続いていた雨と、到着時間が遅くなったため

雲海を見ることはあきらめていました。

しかし到着時には晴れていたにもかかわらず、

参道では神秘的な霧に包まれて歩きました。

神社ブログを始めて5年。

神社や神話に関するウンチクをたれ、

昨今のブームで押し寄せる不作法な訪問者に苦言を呈しながら

ここまで来るまでに相当に試された私は一体「何様」なのかと思うと

少々哀しくもなりました。

国道169号線の「降雨通行止め」の情報は正しく、

そのルートを断念した私の判断も正しかったと思います。

しかしナビが「架橋工事による通行止め」のため採用しなかった168号線では

ちゃんと「迂回路」が準備されていました。

玉置神社でナビが困惑した理由も、おそらくは同様の情報によるもの。

私が通った村道は、日時によって通行止めや通行制限があったのです。

最新の道路情報を察知するナビは便利ではありますが

同時に迂回路の存在や制限解除の条件までは繁栄されない

おせっかいで中途半端な機能でもあるようです。


IMG_2846

落石などが不安になるほどの道を、

心細さに折れそうになりながら孤独なドライブをして登った山なのに

駐車場には全国各地から来た車が数多くありました。

境内には初老のグループが下品な大声で叫んでいるし、

拝殿前にはデタラメな方法で参拝している若者もいました。

息を揃えて参拝する私たちの後では

「どういうタイミングで拍手するのかわかんないのよねぇ」

などと笑い声で話す若い女性たち。

十字架の前で懺悔でもしているようなポーズの男性。

根元をズルズルと滑らせて踏みつけながら大木にハグするアホ女。

「どいつもこいつもバカヤロー!!」と叫びたかったですが

やっとの思いでヘロヘロになってたどり着けた自身のことを思うと

いつもの元気はありませんでしたが・・・。


IMG_2865

今月初めから屋根の修復工事が始まった熊野本宮大社。

とりあえずは初参拝のご挨拶です。

神社マニアを自称し、「年に200社ほど回ります」と

名刺代わりの挨拶で豪語する私ですが、熊野三山は未訪問でした(笑)

三社とも参拝したわけではありませんが

これでやっと「熊野も行ったよ」と言えるキャリアが加わったわけです。

玉置神社の雲海も、熊野の神様とのちゃんとした御挨拶も

また次の機会に、ということですね。

.






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010.10.13 05:32:13
コメント(6) | コメントを書く
[最悪の男が歩く、最良の関西] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: