野生の大地を駆け上がれ!

野生の大地を駆け上がれ!

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

ポカラ☆

ポカラ☆

Calendar

Comments

ポカラ@ Re[1]:塔太郎カップ2011(09/24) るっさん 完全単独は、悟りの境地に達す…
るっ@ Re:塔太郎カップ2011(09/24) お疲れでした。 見てて思ったけど、こ…
ポカラ@ Re[1]:塔太郎カップ2011(09/24) おーさん 今回は3秒ごとに捕捉していた…
おーさん@ Re:塔太郎カップ2011(09/24) GPSデータ ルートラボにアップしてくださ…
ポカラ@ Re[1]:ボッカ駅伝練習会(05/28) kippさん 練習会はお疲れ様でした。ボッ…
2010.06.06
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 肩にズシリッと体に染み込むような重みを感じる。

 それが不自然に感じるのではなく、あたかも自然といつもと同じようにフィットしているのが、不思議だった。いつもと同じだ。

 そんなふうに感じられるのは2度目のゆとりからくるのか、怖いものみたさからくる冒険心なのかはわからなかった。

 ボッカ駅伝。20Kgの砂利を担いで、丹沢の大倉尾根にある4区間の茶屋を基点に4人でリレーして、花立山荘まで運び上げる競技だ。この大倉尾根がまたすごい傾斜のきつい尾根で立ちはだかっている。そしてこの担ぎ上げた砂利で後日、補修作業を行う。ただただ激しく厳しいというものだけではなく、自然と同調していくコンセプトがすばらしいけど、補修作業は人手が少ないらしい。

 当日の朝、会場となる大倉バス停近辺はにぎやかな人並みだった。登山客、ボッカ駅伝関係者などなど多数の人がいる。
眩しい陽射しが次第に強くなってくる。どうやら今日も熱くなりそうだ。

 そんなにぎやかでのどかな会場近辺で、強く通った声が響き渡った。
その通った声が会場全体に響き渡り、一瞬、緊張感が漂い、そしてざわめきが。そしてその後に.....


 今回も昨年に続いて1区を担当することになっていた。
この区間はチームに勢いをつけることが、最重要な役割でもある。
どういう形でこの砂利の背負子を続く区間へつなげられるか。
要は気持ち。

 スタートまではだいぶ時間がある。他の区間の人たちは、その区間まで山へ登らなくてはならない。にぎやかだった会場もあっという間に少なくなり、静かになっていた。

 この緊張感、案外嫌いじゃない。

 スタート前に列になって並ぶ。背負子にザックに色とりどり。カラフルさこそはないが、明らかに重みと熱気がある。

 スタートした。アスファルトの坂は抑えるつもり。とはいえ、一斉スタートで次々と選手が前を行くのを見てしまえば、自然とアドレナリンがでてくる。いつものことか。
登山道入口へは予定より、速いタイムで通過していた。ライバルチームの麦酒倶楽部のアキレスさんがスルスルッと前へ行った。

 あわてない、あわてないと自分に言い聞かせる。
登山道入口に入ってから、野辺山とボッカのライバルでもあり、仲間のまさみさんの応援を受ける。今年は残念ながら欠場だけど、昨年のボッカでは背中とザックをひたすら追いかけたっけ。早期の回復を願いつつも、険しい傾斜の道を進む。


登山道に入ってぐぐぐっと重心を低くして、登っていく。まだまだ始まってばかりと、気を引き締める。とにかく力強く大地を踏む。

 徐々に前をいく選手を捕らえ始めてきた。前を進んでいたアキレスさんをパス。まだまだ先は長い。
 走れるところは走る。効果的な走り。そうそう、サッカーのワールドカップがもう時期、開催されるけど、なんかの記事で効果的な走りのこと書かれていたっけな。種目が違えど効果的な走りって案外難しいもんだなと感じていた。
 とにかくまだこの20Kの砂利と付き合いながら、まだ一山越えなくてはならない。まだまだ効果的な走りをいれなくてはならない。

 登山道分岐から、ゆるやかな上りが始まる。さすがに疲れてきたけど、気持ちだけは切らさず、前へ進む。とにかくこの分岐からが一番の重要区間として捉えていた。気持ちを切らさず、見晴茶屋を目指す。



 ゼェー、ゼェー、ゼェー

 激しく呼吸が乱れる。旗からみたら異様だろうけど、そんなの関係ない。むしろこの激しい呼吸が誇らしくさえ感じる。

 前を行く2人を捕らえ抜いた。このまま2区へ繋ぎたい。ここまできたら絶対に負けられない。
が、見晴台手前で再び2人に抜かされてしまった。登りで抜くときに知らず知らず力をつかってしまったらしい。
 最後の直線にかけるか。大腿四頭筋、ハムストリングをフル活用したスパートで前を追う。が、追いつけない。結局そのまま、2区のおーさんへ襷渡し。
前に追いつけない悔しさは残った。

 が、なんとか襷という名の砂利と背負子はつなげることができた。
2区の見晴茶屋で給水して、再び2区のおーさん、3区のドーモさん、4区のナイトさんを追いかけるが結局追いつかず。
それもそのはず、想定していたタイムより速いタイムで最終区のナイトさんは花立山荘へゴールしていた。

 花立山荘でみんなとがっちり握手。

 みんながそれぞれの力を集結して、6位入賞。昨年のタイムよりも、1週間前の練習会よりそれぞれがいいタイムでのゴールだった。

 朝の大きく通った声を思い出していた。
どうやら、これで総監督の笑顔もみれそうだ。


花立





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010.06.09 20:02:43
コメント(12) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: