野生の大地を駆け上がれ!

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2010.09.12
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カテゴリ: カテゴリ未分類
京都市街を囲むようにぐるりと66Kmのトレイルコースで辿る京都一周トレイルというファンランドが主催するレースに参加した。レースといっても手作りの雰囲気で案内標識は、京都市が整備した標識と主催者から配布された25000分の1の地図を頼りに進むことになる。地理感もあまりないところということもあって、絶えず地図を握り締めながら、レースをすすめていくことになった。

参加者は200人弱のアットホームの雰囲気で8割くらいが関西の方々で順位表彰もなく極めて自由度の高いレース。
そういえば、こういった幾分静かでアットホーム感があり、レース中はある程度は参加者に委ねられて、勝手にゴールまで進んでくれというスタンスのレースを求めてもいた。第1回のTTRみたいな自己責任でというのも悪くはない。むしろ自由な気持ちでトレイルを走り、景観を見て発見し、それでいてレースをしているという連帯感やスリリング感が案外よかったりもする。

スタート地点の伏見稲荷大社で準備をしていた。
朝4時20分くらいに受付を済まして、荷物を預ける。200人弱の参加者で暗闇の神社前は異様な雰囲気もする。

スタート前


朝5時にスタート。半端ない蒸し暑さ。この時間でこの暑さを考えると、これからが思いやられる。伏見稲荷大社の数多くの鳥居のトンネルを駆け上がる。最初から階段の連続で少々きつい。

伏見稲荷大社の鳥居



神社を抜け、住宅街を走って登山道へ入る。京都市が整備している標識は確かにあるのだけど、これでは次の標識へたどり着くのはおぼつかない。スタートして間もないこともあってある程度の集団ができているから、とりあえずはその集団につけて、コースを辿ることにした。なんだか不安な感じだ。自分がグループの先頭になってしまうと、分かれ道があるとどちらへ行っていいかまったくわからない。地理感がないというのは、やっぱりつらい。序盤は地に足がついていない状態が続いた。
まわりも結構速いペースの雰囲気。あまりの蒸し暑さでこれでは、ゴールまで持ちそうもない。心拍も落として順位を下げて走ることにした。まずは66Kの完走が目標。




大文字山から京都市街を臨む



大文字山の登山道から抜けて、銀閣寺の裏通りのロードを走る。いまだ全くコースがわからず、前を行く人についていく感じ。多分ひとりになってしまったら、迷ってミスコースしてしまいそう。

唯一の補給地点のコンビニ前でおにぎり1個と水のペットをもらう。京都トレイルのいいところは、水切れをあまり気にしなくてもいいところにある。トレイル上では、低山ということもあって結構沢があって飲める。そしてぐるりとトレイルがゴールまで続いているのではなく、一旦市街地へ抜けて再び登山道へ入っていくので、必ず自販機があるわけだ。こういったコース取りもなかなか新鮮。給水でもらったペットも迷わず贅沢に500mlを一気飲み。生き返る!ここの18Km地点で20~25番目くらいみたいだった。

再び、比叡山へ続く長いトレイルに入った。途中で昨年完走されている方の後ろへつく。コースに詳しい。いまだコースに迷いそうで不安をかかえて進んでいた。その人に聞くと、今年は昨年より暑く、ペースも落ちているとのこと。昨年は10時間台でゴールしたけど、今年はそれより遅くなっているらしい。どうやら今このペースは10時間台のペースで進んでいるみたいだ。

次第に人もばらけはじめ、いよいよ単独行動が多くなってきた。地図を持ちながら標識を見つけていく。だんだんとそのコツがわかるようになり、ようやくコース取りにも自信も持てるようになってきた。ようやくレースができるようになった感じがする。

標識を辿る



ロープウエイ比叡を通過する。日は強いけど、比叡のトレイルは、心地よい風の通り道になっていて涼しく、快適に走れるようになってくる。

比叡


延暦寺を通過した際に入り口から少しだけ立ち寄り

延暦寺


低山のアップダウンをいくつも繰り返してトレイルからロードへ抜ける。途中のコンビニでポカリスエットの2リットルとアイスを購入。アスファルトのロードは日陰がなく暑い。その分、アイスの冷たさがありがたい。

中間点で5時間20分くらいの8番手とのこと。調子は上向きで、コース取りにも自信がもてるようになり、快適に走れるようになったけど、そこまで順位を上げている感じはしなかった。おそらく、あまりの暑さとそのなかでのハイペースでリタイア者もいることだろう。中間点でこの時間だとやっぱり10時間台か。でもこの手のレースは単純に掛ける2ということには、ならない。とりあえずいけるところまで行ってみるか。

中間点以降もペースを上げているわけではないが、次第に前をいく選手を捕らえだしてきた。こうなってくろとおもしろみもでてくる。1人抜いて、また1人抜いて、今何番だといったことを考えだす。

京都一周トレイルは、トレイルとトレイルの間に市街地だったり、田舎道だったりがそれぞれをつないでいる。山へ入ってまた出てとレースとしてはおもしろいかもしれない。

トレイルとトレイルをつなぐロード



トレイルを抜けて再びロードで快調に下るも、痛恨のミスコース。かなり余計に下ってしまった。再び登り返すのは、きついけどあきらめず進むことに。どうやら順位も大幅ダウンの様相。


こうなると、自分のペースでレースができるので、気楽にもなる。

いよいよ北山トレイル最後の標識

北山トレイル最後の標識


標識の上には、簡単な地図と番号が記されている

標識の上の地図


ゴール地点のJR保津峡駅が見えた。両手を挙げてゴール。9時間35分の3番手でゴールしたようだ。まずは、この暑いなかで66K完走できたことに安堵感が。
それにしても暑い1日だった。

ゴール地点





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Last updated  2010.09.14 22:22:59
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