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2009年09月05日
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 ※注意※
<ネタバレあります>

「BLACK BIRD」感想その2。
ほんとは戯曲をちゃんと読んでから書きたい気もするのですが。
今の私の財力&気力ではとてもできない気がするので…。
現時点で思うとこを書いておきたい。とりとめがなくなるでしょうが


人によって好悪が別れる芝居だと思いますが、力のある戯曲であることは確かではなかろうか。
男女2人の会話だけで、互いの現在・過去があぶり出てくる。
欧米っぽい、言語性の高い芝居だな~と思った。まぁ、ストプレって大概そうかな?


2人は原始的な社会だったら結ばれることも可能だったかもしれない。
でも、私たちの置かれている現代社会ではそれは無理なんだよね。
社会を無視して、個人であることは許されない。
親とか兄弟とか、精神科医や弁護士、そんな人たちはほんとには救ってくれない。
ほっといてもくれない。傷つけられる。
私は「ウーナの母親、酷いな~」と思いましたよ。
でも、いくらウーナが傷ついたとしても、市民社会的には立派な母親なんだろう。


で、2人が歩みよったか?と思わせといて、レイに拒絶させる。
ほんとはここでもう結論は出てるんだけど、更に12歳の少女登場。
客をバーンと突き放す、演劇的しかけがお見事です。
ここで観客は、レイ→ウーナへの思いが純愛だったのか、それとも単なるロリコン趣味だったのか惑うわけですな。


レイは「君だけには信じてほしい」って言ってたし。言葉どおり受け取った。
でも、真実はどうあれ、ウーナはもう虚心には聞いてくれないよね。
2人はこれから、互いに傷つけあうことでしか触れあえないのか。

と、ここまで思い至ったとき、この戯曲は非常に現代的だなぁ、と思いました。
現代人が抱える救われなさ=社会の構成員から外れて、自分の思いだけで生きることはできないってことを描いた作品なのかなぁ、と。




登場人物の会話の噛み合わなさとか、テンションの高さとか、あと、結末がペシミスト(悲観主義者)なとことか。
岩松劇、私はまだ3つしか観てないのでてんで見当違いな可能性もありますが
でも、比べてみると岩松さんの作品は欧米的言語性だけじゃなく、東洋的情緒も兼ね備えてるのかな~と思ったりもしました。



まぁ、いろいろといい脚本で、できればリピートしたかったけど、日程的に無理でした…。
再演に期待。
しかし、再演時にはもっと小さいハコでおねがいします。
この戯曲だったら客席300位で限界だろうと思いました。もっと小さくてもいいくらいだ。
シアター・ドラマシティって確か900席近くあるでしょ?なんてこと





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最終更新日  2009年09月07日 15時21分33秒
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