そんなカンサスの通産5作目にあたる1977年のアルバム「Point Of Know Return(暗黒への曳航)」(写真)は、アメリカン・プログレの代表作として知られる前作「Leftoverture(永遠の序曲)」に比べてよりポップでコンパクトな作りとなっており、後の産業ロックをも予感させるサウンドを持ったこのアルバムは全米4位を記録、400万枚を売り上げるヒット作となった。
その中の一曲「Dust In The Wind(すべては風の中に)」比類なき美しさはもはやスタンダードと言っていいほど。 アコースティックギターのなめらかなアルペジオのイントロだけでも骨抜きにされてしまうが、憂いを帯びたメロディと、不穏な音色のバイオリンを大きくフューチャーしたサウンドはほとんどブリティッシュ・トラッドと言えるもので(そのためかアルバムの中でもおもいっきり浮いているw)、そんな曲がアメリカン・プログレの代表格であるこのグループ最大のヒット(全米6位)となってしまうのだから面白い。 結局この曲の持つ有無を言わせぬメロディの美しさが万人の心を掴んだという事なのだろう。日本じゃCMにも使われてたし(笑)。 東洋哲学を感じさせる歌詞も素晴らしい。