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2006.09.10
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テーマ: 洋楽(3637)
カテゴリ: ビートルズ
骨までしゃぶり尽くされてる ような感もある今の世の中だが、そんな中で、ビートルズの正規映像作品でありながら、いまだに全世界で 絶版状態 になっている幻のソフトが、 映画「Let It Be」 だ。

マイケル・リッジー・ホッグ監督、1970年公開のこの映画は、当時バンドとして飽和状態にあったビートルズの姿、演奏シーンを記録したものであり、 20世紀最高の音楽集団が崩壊していく様を克明にとらえた ドキュメンタリーとして、長きに渡って再発を渇望されている一本だ。

70年代などは、ビートルズ・イベントなどで頻繁に公開され、80年代前半にはLDも発売されていた。
日本で最後にテレビ放送されたのは 1983年 、TBSでの深夜放送(しかもノーカット)だったらしい。


---などと勿体ぶった書き出しをしてみたが、結論から先に言ってしまうと、この作品、 無理して見るようなシロモノではない
映画の概要だけ聞くと、 緊迫感溢れるドラマティックなものを想像してしまいがち だが、実際にフタを開けてみると、ヒゲや長髪のムサいオッサン達が ダラダラとセッションをしている姿を淡々と映しているだけ
16ミリフィルムによる暗い雰囲気の映像は、まるで 昔の自主制作映画 みたいなノリで、 ファンが見ても結構退屈してしまう 作品に仕上がっていると思う。

前置きが長くなってしまったが、今回は、そんな映画「Let It Be」と絡めて、「Two Of Us」のオハナシをしたい(もうあまり字数ないけどw)。

映画は88分。トゥイッケナム・スタジオでのリハーサル、アビイ・ロード・スタジオでのセッション、そして俗に "ルーフ・トップ・セッション" と呼ばれる、アップル社屋上でのライヴという構成。

薄暗く寒々とした 感じのスタジオで、そこでの非生産的なリハーサルと覇気のないバンドの有様には、 見てるこちらの方が鬱になりそうだ

ここでの見所はポール作の「Two Of Us」のリハーサル・シーン。
牧歌的なアコースティック・ナンバーのこの曲だが、当初はエレクトリックな演奏が試みられていた(その模様は ここ をクリック!ジョンとポールが一本のマイクを分け合う姿が微笑ましい)。

それについてポールとジョージは 意見が衝突 し、ジョージは反抗的な態度を示す。「わかったわかった、お前(ポール)の言う通りにやるよ。お前が弾くなというなら弾かないから」(このシーンはアンソロジーの映像版でも見れる)。
ひとり奮闘するポールと やる気のない他の3人
バンドを立て直そうと必死なポールに対して、リンゴまでもが ドン引きしている (ジョンに至っては「もーどーでもいい」って感じ)のが分かる。

結局ポールがアコースティック・ギターを弾き、ジョージのギターが低音部でベースの役割を補うという事に落ち着き、曲はナチュラルな響きを持つアコースティック・ポップに仕上がった。
「家に戻ろう」「僕たちには思い出がある」という歌詞はジョンに向けられたものだが、それがもう 叶わぬ思い だという事は、誰もが分かっていたのだろうか。
ポールのなめらかなボーカルに対して、ジョンの力のないコーラスが空しく響く。

一方ジョージは、先述のポールとの口論の後、今度はジョンとモメ事を起こし、 「ビートルズを辞める」 と言ってスタジオを飛び出している。
この時ジョンは 「ジョージが戻らなければエリック・クラプトンをバンドに入れればいい」 と言い、その日のリハーサルで演奏した曲はThe Whoの 「A Quick One While His Away(ヤツのいないうちにやっちまえ)」 だったとか…

しかし、後のジョージやオノ・ヨーコの発言によると、この時のメンバーの仲は それほど険悪ではなかった そうで、さらにジョージは「映画の意図的な編集のせいで、当時の僕らが仲が悪かっただけのように思われてしまったのは残念だ」と語っている。

つーコトで ここ をクリック!
こちらはアビイ・ロード・スタジオでの「Two Of Us」の完成バージョン。
やる気のなさそー なリンゴの顔がなんとも言えない。

次回 は映画「Let It Be」の後編です!






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Last updated  2006.09.10 09:27:34 コメント(6) | コメントを書く


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