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2006.09.16
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カテゴリ: 邦楽
『A Long Vacation』(1981) に収録のドリーミーなポップ・ソングで、スタンダード・ナンバー 「君は天然色」 と並ぶ、このアルバムを代表する名曲である。

優れたミュージシャンであるとともに、評論家顔負けの音楽知識を持つ大滝詠一の、 ポップスに対する愛情と造詣 を総動員した入魂の仕上がりとなっている。
美しいメロディと磨きぬかれたアレンジ、そして大滝の湿り気のあるボーカルなど、 どれをとっても完璧な出来 だ。

振られたオトコの未練 を歌った曲だが、松本隆による、失恋の痛みを 甘酸っぱいオブラート で包んだ歌詞は、かえって切ない気持ちにさせられるものであり、大滝の悲しげな歌声と相俟って余計に泣ける。

アーサー・アレキサンダーの「Where Have Been All My Life[恋は何処]」 からの引用で、似てるというか そのまんま だが、それでも見事な 大滝流ポップス として昇華されている所に意味がある。
「シャラララ♪シャラララ♪」という女性コーラスも、60年代(特に前半)アメリカンポップスを彷彿させる。

フィル・スペクター 直系の、オーバーエコーに包まれたカスタネットの響きと華麗なピアノ、ぶ厚い一人多重コーラスも圧巻で、サビの部分での盛り上がりは何度聴いても 鳥肌が立つ素晴らしさ だ。
たくさんの音数を重ねていても、ひとつひとつのパートの 細部にまでこだわった音作り 丁寧なミックス がなされなければ、こういうサウンドには絶対仕上がらないと思われる。

大滝本人の自信作であった前作 「Niagara Caleender '78」 の商業的惨敗、それに伴う自身のレーベルの活動の暗礁により、精神的に挫折した大滝は「A Long Vacation」の制作する際に 「これを最後に引退(自身のアーティストとしての活動を)しよう」

自分がやりたいものを、とことん納得いくまで、という大滝の熱意が伝わったのか、当時のディレクターの好意により、事実上のスタジオの貸切状態が許され、かつてないほどの膨大な時間と手間をかけてアルバムは制作された。
大滝は 自分の持てるもの全て をこの作品に注ぎ込んだ。
スタジオにこもりきりの状態を一年近く続けたため、「大滝はスタジオで暮らしている」という冗談が生まれた程だった。

こうして生まれた『A Long Vacation』は、アルバム・チャートで最高2位を記録。
一年半以上 もとどまる特大ベストセラーとなり、さらには 市販CDの国内盤第一号 にもなった。

この「恋するカレン」は稲垣潤一や CHEMISTRY もカバーしているが、やはり大滝本人によるバージョンがベストだ。
25年も前の曲なのに、今も全く輝きを失わないそのサウンドは、大滝の才能と執念の結晶であると共に、 ジャパニーズ・ポップスの奇跡 と言えるだろう。

「恋するカレン」を聴くには ここ をクリック!

このフレーズ…何度聴いても胸が締め付けられるなあ…

形のない優しさ
それよりも見せかけの魅力を選んだ
Oh! Karen 誰より君を愛していた
心を知りながら捨てる
Oh! Karen 振られた僕より哀しい
そうさ哀しい女だね 君は





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Last updated  2008.07.29 04:20:05 コメント(10) | コメントを書く


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