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2006.10.12
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テーマ: 洋楽(3637)
カテゴリ: 60年代洋楽
誰にだって表現する権利がある。 当たり前の事 を改めて教えてくれるのが、 ガールズ・バンドの源流的存在 でもある、この Shaggs である。

普段から良質な音楽ばかりを聴いていると、音楽で表現をしていいのは「たぐいまれなる才能と高度な技術を持ったごく一部の選ばれた者だけ」という錯覚を時々持ってしまう。

だが、たとえ音楽的知識がゼロだとしても、たとえ楽器がほとんど弾けなかったとしても、たとえ 顔がブチャイク だったとしても、
音楽をやったっていいんだ。
表現したっていいんだ。
60年代後半のアメリカのニュー・ハンプシャー州において、ドロシー、ベッティ、ヘレンという、ウィッギン三姉妹によって結成されたShaggsは、それを身を持って示してくれた素晴らしいバンドである。

この「My Pal Foot Foot」をはじめとして、この世に2枚残されたShaggsのアルバムの収録曲は、ほとんどが 彼女達のオリジナル

音楽理論などないのはもちろんの事、「はじめて楽器を触ってみた」ような人間が、 あるがまま に奏でた音。
そこにはまるで、 おもちゃで遊ぶ子供 のような無邪気さがある。

意識よりも無意識 が、 理性よりも衝動 が勝った結果生み出された音楽。
それは「自分達もやってみた」というより 「やっちまった」 という言葉が似合うかもしれない。

音楽のあらゆる制約から解放されたその演奏とサウンドは、フリーキーというより 何も考えていない 、というべきもので、結果的に 美しいカオス を形成している。
絶対に出せない ものだ。

エド・ウッド の映画にも通じる、この 脱力感 負のエネルギー
それは「ガレージ・パンク」とか「ロウファイ」とか「モンド」とかいう、ありきたりな形容を越えた 「音宇宙」 平手打ち を食らわせてくれる「何か」がここにはある。

フランク・ザッパ をはじめとして、彼女達の音楽を敬愛するミュージシャンや評論家が、この世に数多く存在する(した)という事実。
聴きやすく、音楽的な完成度はとても高いのに、 全く心に残らない 、存在すらすぐに忘れられてしまうような音楽が 掃いて捨てるほどある 中で、彼女達が残した「音」が、なぜ30年以上たった今も愛され続けているのか?

その答えが ここ にある。

この音楽のどこに 人の心を惹きつける ものがあるのか?
それは分からない人には、説明しても分からないだろう。
音楽とはそういうものだ

ひとつはっきりしているのは、彼女達の残した「音」が、The BeatlesやLed Zeppelinの音楽と並んで、僕にとっては 墓場まで持っていきたい モノのひとつだという事だ。


あと、オマケというか全然関係ないんだけど。
この映像 は、 Europe の名曲 「Final Countdown」 を、とあるバンドがカバーした 素晴らしい演奏 である。
ぴろり~ろ~・ぴろりろろ~

そう、 誰にだって表現する権利があるのだ。





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Last updated  2007.11.26 12:12:24 コメントを書く


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