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2006.11.26
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テーマ: 洋楽(3637)
カテゴリ: 60年代洋楽
ハンで押されたように 言われるこのアルバムだが、憂いを感じさせる曲が多く、歌詞に サーフィンも車も出てこない 本作に対して、当時はバンドのメンバーからもファンからも否定的な反応が多かったのは有名な話だ。
特にマイク・ラヴは 「こんなもん誰に聴かせるんだ?犬か?」 という 名言 を残しているが、「ペット・サウンズ」というタイトルも そこから来ている という逸話にはチト笑った。
名前なんて後からついてくるもんですねえワンワン

このアルバムのトップを飾る 「Wouldn't It Be Nice(素敵じゃないか)」 それまでのビーチボーイズとは違う 感触を持っている事は容易に分かる。

ハープシコードの美しい響きから始まり、「一緒にいられるなんて素敵じゃないか」と陽気に歌うこの曲は、冒頭から飛びだす フックの効いたメロディ 、2分28秒という短さながらも凝りに凝った展開とアレンジが素晴らしく、まさしく ポップ・シンフォニー と呼ぶにふさわしい仕上がりになっている。
ルート音を意図的に外す ベース・ラインも曲に奥行きを与えており、これはポール・マッカートニーにも影響を与えた。

ただ、ポップで楽しい曲ではあるのだが、同時にここには言いようのない 孤独感や繊細さ も感じられた。
そして、それはこのアルバム全体を支配するものでもあった。
人が 子供から大人になる時 に誰もが多かれ少なかれ感じる 哀しみ、孤独、挫折… ブライアンはそれを ポップでみずみずしく
「美しい」 とよく形容されるこのアルバムに心惹かれる人は、音楽の中にそれを感じとっているのかもしれない。

かく言う僕も「ペットサウンズ」は大好きな人間の一人だが、それでもビーチ・ボーイズの名盤というと真っ先にこのアルバムが挙げられる風潮には どうも違和感を覚える
このアルバムをして 「ブライアンのソロ的要素が強い」 という指摘はよく言われる事だが、確かに僕もこのアルバムにはあまり「ビーチ・ボーイズ」を感じない。

「美しさ」 を得たが、代わりにそれまでにあった 「楽しさ」 が失われたのも事実だと思う。
そう考えると、ビーチ・ボーイズの「陽」の部分を受け持っていたマイク・ラヴ(彼も優秀なソングライターだ)がこのアルバムに否定的だったのも分からなくはない。というか、 ある意味真っ当な批判だったのだ。

さらに言うなら、アルバムとしての完成度でいったら、「Today!」「Summer Days」「Sunflower」といった作品も 決してひけを取らない と思うし、そういう意味では「Pet Sounds」を簡単に「ビーチボーイズの最高傑作」みたいに言うのはやはり 片手落ち な気がする。

そんな複雑な思いもあってか、僕は ある程度距離を置きながら このアルバムと付き合っているのだが、それでも未だによく聴く一枚であり、 何回聴いても飽きない この作品を「素敵じゃないか」と思うのも事実なのである。


それでは ここ をクリックして「Wouldn't It Be Nice(素敵じゃないか)」を聴こう!

なお、この曲はシングル発売されて全米8位を記録。
そしてカップリングだった曲は 「God Only Knows」(全英2位)

ビートルズの「Penny Lane/Strawberry Fields Forever」と並ぶ 史上最強シングル じゃ…


※ポム・スフレのホームページでは Beach Boysの名盤「Sunflower」について 取り上げています!





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Last updated  2006.11.28 01:27:49 コメント(8) | コメントを書く


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