ポムブログ~ポム・スフレの名曲大百科

ポムブログ~ポム・スフレの名曲大百科

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

ポム・スフレ

ポム・スフレ

Favorite Blog

MY PET SOUNDS kawasima9さん
ANDY DAYS akikkiさん
僕のお気に入り junktion2006さん
Kids Don't Look Back Kid Blueさん
Elimのブロォグ Elim Garakさん
RECORDS OF PLEASURE PeTeRさん

Comments

わいマン@ Re:Faces 「Pool Hall Richard」(09/06) 今、2021年、今ごろにコンバンハ。 最近F…
tk4@ Re:The Beatles 「The Fool On The Hill」(04/13) ポールで、というかビートルズで一番好き…
tk4@ Re:The Beatles 「Don't Let Me Down」(04/27) この曲はもう断然オリジナルの方がネイキ…
tk4@ Re:The Beatles 「I Will」(07/13) 私もこの曲大好きです。 Paulの曲で5指に…
tk4@ Re:John Lennon 「Nobody Loves You(愛の不毛)」(08/31) 普遍性。 この一言に尽きると思います。 …

Archives

2026.08
2026.07
2026.06
2026.05
2026.04
2026.03
2026.02
2026.01
2025.12
2025.11

Freepage List

2007.07.13
XML
テーマ: 洋楽(3638)
カテゴリ: 80年代洋楽

当時の僕が毎週楽しみにしていた「ベストヒットUSA」で、一本のビデオ・クリップが紹介された。
しばしの静寂を置いて聴こえてきたのは 尺八 の音。
いきなり映し出される オタマジャクシ に続いて目に飛び込んできたのは、ヘンなオッサンのキモい顔面。
「何コレ……?
当時それを見ていた洋楽ファンは、多かれ少なかれそう思ったに違いない。

そのPVの曲名は 「Sledgehammer」


PVを流し終わった後の小林克也による解説を聞いて、「どうやらこのオッサンは昔、 フィル・コリンズのバンド にいた人らしい」という事は分かったのだが、その時は「奇をてらったPVを使ったヘンな曲」くらいの印象しか持てず、おそらく 二度と耳にする事もないだろう と思っていた。
反面、その奇妙なインパクトゆえに、その曲及びそのPVが妙に 頭にこびりついた のも事実だった。

ちょうど同時期には、フィル・コリンズのバンド(だと思っていた)である ジェネシス の新曲「Invisible Touch」が話題になっており、僕もそれに入れ込んでいたのだが、その一方で「Sledgehammer」のPVもあちこちで流されており、「まーた、あのヘンな曲が流れてる」と思いつつも、気がつけばそれが歌えるようになっていた。

その後、そのヘンな曲のオッサンが、かつてはジェネシスのリーダーにしてボーカリストであった事を知って驚くのだが、さらに驚いたのはその曲がビルボードのチャートを昇り始めた事だった。

「えっ!? こんなヘンな曲が売れちゃうの!?」

僕の驚きをよそにその曲「Sledgehammer」は、じりじりとチャートを上昇。
ついには'86年7月26日付ビルボード・チャートで 1位 に輝いてしまった。
ジェネシスの「Invisible Touch」。
ピーター・ガブリエルという人は、かつて自分の在籍していたバンドの曲を蹴落として、初の全米1位を獲得したのだった。
なんという運命のイタズラか。
当時チャート少年であった僕が目を丸くした夏休みの思い出として、今も鮮明に覚えている。

この「Sledgehammer」は、ピーター・ガブリエル5枚目のオリジナル・アルバムである「So」に収録。
タイトルに初めて自分の名前以外のものを冠した(それ以前のアルバム・タイトルは全て『Peter Gabriel』)このアルバムは、ピーターのターニング・ポイントとなった一枚であり、彼を「コアなファンを対象としたカリスマ」から「世界的なスター」へと押し上げた忘れがたい作品である。

ピーター・バラカン 氏の言葉を借りれば「凄く丸くなっちゃった」仕上がりであり、以前からのファンだった人達も似たような感想だったらしい。

確かに、それまでのピーター・ガブリエルに比べれば、ポップ・ミュージックとして分かりやすい作りにはなっている。
が、それと同時に 彼のイビツな個性 が決して失われてはいない所がミソ。
尺八の音で始まるポップ・ソングなんて、このオッサンじゃなきゃ思いつかねぇよ(笑
ピーターは三枚目のアルバム以降、 民族音楽の導入 にも貪欲になっていくが、この尺八もおそらくそうした発想からだろう。
イントロと間奏の二箇所で使われているが、結果として曲にピタリとハマッているのがスゴイ。
やっぱりヘンな曲だ(笑

そのメロディ・ライン、女性コーラスやホーンの使い方、何気に強力なファンク・ビートなど、 黒人音楽の影響 を彼流に消化した仕上がりとなっており、特にサビにおけるリズムの刻み方などは中々にカッチョいい。
名ベーシストであり、キング・クリムゾンのメンバーとしても有名な トニー・レヴィン の演奏も見逃せない。

とはいえ、この曲があれほど話題になったのは、音楽そのものの魅力よりも、 変態スレスレ の魅力に溢れたビデオ・クリップ(スティーヴン・ジョンソン監督)による所が大きい、というのは誰もが認める所。
もっとも、それはヴィジュアル的なインパクトで話題を狙ったというよりも、 映像表現にも多大なる関心を寄せる ピーターと、 MTV全盛だったあの時代 の波長がうまく合わさった結果というべきだろう。
このビデオ・クリップはMTVミュージック・ビデオ・アワーズのベストビデオ賞を受賞。
同アルバム収録のヒット曲「Big Time」(全米8位)でも同路線のPVが制作された。

アルバム「So」自体も大ヒットを記録(全米2位、全英1位)。その年のグラミーにもノミネートされた。
また、このアルバムのプロデューサーは、後に U2の「The Joshua Tree」 を手掛けるダニエル・ラノワである。

本作をピーターの最高傑作であるとするかどうかは 意見の分かれる 所だろうが、彼の代表作である事には違いない。
かく言う僕も、個人的によく聴いたのは、ジェネシスの幻影濃い1stや「Biko」が収録されている3rdだったりするのだが、自分の中のピーター・ガブリエルのイメージといったら、いつまでたっても 「スレッジ・ハンマーのオジサン」 なのである。

というコトで、「Sledgehammer」のシュールでアーティスティックなPVは ここ をクリック!
う~ん、やっぱりヘンな曲だ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.07.13 08:39:29 コメント(6) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: