日本酒類文化振興会

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2011/02/23
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テーマ: お酒大好き(5775)
カテゴリ: 日本酒・兵庫県
万治二年(1659年)から酒造りをはじめた菊正宗ですが、江戸時代後期より江戸送りの「下り酒」人気が高まり、江戸っ子にこよなく愛されました。

今では全国各地に「正宗」を付けた銘柄が数多くありますが、実は本家本元はこの菊正宗で、もともと単に「正宗」が銘柄名でした。
明治時代に商標登録をしようとしましたが、そのときすでにあちこちに正宗が存在していたので認められなく、そこで「菊」を冠したとのことです。

そうした背景のためかどうか分かりませんが、なぜか江戸前寿司屋さんでは菊正宗を置いてあるお店が圧倒的に多かったでのす。
ただし、10数年前の阪神淡路大震災で罹災し、操業に支障をきたした影響でシェアをだいぶ落としたとの話しをどこかで聞きました。

そんな菊正宗の営業マンが、私がときどき行く近所の焼き鳥屋へ営業して置いて行ったのが今回の酒。

kikumasamune.jpg

日本酒の扱いが面倒なので、焼酎を主体に置いている料飲店が多いのは、実態としてある程度マトを得ていると思いますが、そのための小瓶化がいろいろな形で進められています。

もちろん料飲店でワンカップの提供はマズイですが、さりとてよくあるズングリした1合瓶も安居酒屋風でいただけない。

そこで考えたのでしょう、今回のような細身のお銚子的な瓶。



客サイドからすれば、間違いなく1合が入っているので、一升瓶から適当に注がれて8酌くらいでごまかされているリスクはありません。

菊正宗というと日本酒通はあまり飲まないでしょうし、また蔵元自身もながらく樽酒に力を入れているようですが、普通のこうした酒の辛口でドライなテイストは、料理を邪魔しないという意味で存在価値はあると思います。
意外と思われるかもしれませんが、菊正宗は生モト造りにこだわる蔵でもあります。





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Last updated  2011/02/23 11:49:21 AM
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フジイ@ Re:瀧鯉・純米酒(神戸市東灘区・昔は木村酒造、今は桜正宗)(03/21) 震災前、酒蔵の門で眺めていたら杜氏のか…
よしたか@ Re:若竹・プレミアム純米大吟醸(静岡県島田市・大村屋酒造場)(11/05) 息子と静岡の娘さんとの婚約の席で、若竹…
星野 勝@ Re[2]:名人 安東焼酎のこと(08/09) 北岡さん ご丁寧にありがとうございます。…
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