ヨカッタ探し

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April 22, 2006
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カテゴリ: 読書ろぐ
終戦のローレライ(1) 終戦のローレライ(2) 終戦のローレライ(3) 終戦のローレライ(4)

福井晴敏作、映画「ローレライ」の原作です。
相方が映画を観たがったので、公開直後に観に行きました。
そしたら、案外面白かったのです。
わたし以上にはまった相方が、早速、発売されたばかりの文庫を
買い込んで、わたしにも貸してくれました。
1巻を読んだのはかなり前なんですが、その後、相方の引越しでバタバタ

発見したのがこの年明けだったので、まとめて借りてきて、
1月中旬から下旬にかけて読んでいました。
でも、読後の脱力感が大きくて、すぐに感想書けなかったんですよね。
放っておいたら、すっかり忘れていました(笑)。

1巻は短くて、物語の導入部としてはいいかなぁ、という感じの終わり方。
でも、2巻が結構、軍隊の設備とか専門的な話が長かったりして、
しかも、映画よりも濃密に、日本、米英、ドイツ・・・それぞれのお国の事情、
そこに生きる人々の心情がみっしりと描かれます。
まだ主要メンバーの誰に感情移入して良いものやらつかめないこともあって、
ちょっともたつきました。

でも、3巻、4巻になってくると、物語の中に入っていて、

映画を観ながら、これは今を生きる私達に何か伝えようとしているんだな、
とそんなことを思いましたが、原作はその色がもっと濃く出ていました。
それは、4巻でけっこうなページを割いて、生き残った者達の戦後を
描いているからです。
映画では能天気な若者っぽかった登場人物の、与えられた命を

切ないものでした。
映画では、ちょっと戦争を美化しすぎてるなぁ、
(それは役所浩司さんが艦長で、かっこ良すぎたというせいもある(笑)
と、それがひっかかったんですが、小説の方がむしろ、戦争の悲惨さ、
無意味さが、しっかり書かれていて納得できました。
ほんの短い期間ですが、広島と長崎に住んでいたわたしとしては、
原爆のシーンには、ぐっと心が入ってしまって、涙が止まらない…。

確かに、この4冊分を2時間の映画にまとめるのは至難の業。
焦点を絞ったのは、しょうがないし、あれはあれで見事です。
でも、わたしには映画では殺ぎ落とされた部分に惹かれました。
兵器「ローレライ」ではなく、あくまで「終戦の」ローレライを描こうとした
小説の方に大きな感動を覚えました。
好みは分かれると思いますが、読んでみる価値のある物語だと思います。





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最終更新日  April 22, 2006 08:43:35 PM コメント(2) | コメントを書く


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