東方見雲録

東方見雲録

2004.01.08
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カテゴリ: 2004
これきりに徑盡たり芹の中 蕪村

子どもの頃、田んぼはまだ区画整理もされず、用水路にしろ排水路しろ、自然豊かだった。
畦は毎年、手塗りで行われていた。

春3月ともなると、畦には芹や蓬が噴いてきて、その若茎の刈り取りが子どもの行事的な仕事だった。

土からかすかに陽炎が昇る頃、縮こまっていた冬から解放され、気分も揚々、若菜摘みは楽しいものだった。

自分の採ったものが食卓に並んだりする様子をみると、ちょっとした満足感も味わえた。

このセリ、香りがあり食用にもなる湿地の野草の代表格。
日本全国、朝鮮、中国、台湾、マレーシアなどにも広く分布する。

セリの名は、競り合うの「競り」から来ているという。



もう一度、セリ摘みもしてみたく思うのだが、故郷の田んぼ脇は人工化され、自生するところも減ってしまったのではないかと思う。

水元公園のプラザ近くの水路でもセリが自生していたのだが、今は見かけなくなってしまった。

子どもの頃の記憶の蘇りの場が少しずつ消えていく。

私は歳とともに子どもの頃の記憶は日に日に薄らぎ、残影のみ奥深くイメージ化されていく歳となってしまった。

今日の百姓状句
芹一把また一把と行く畦の径

おすすめサイト
http://karino.jfast1.net/right/plants/seri/
http://www.hakodate.or.jp/nature/flower/seri/




http://www.e-yakusou.com/yakusou/260.htm
http://www.toyonoaki.com/mm/matsue_shun_15.htm





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Last updated  2022.10.22 13:43:35
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