東方見雲録

東方見雲録

2023.02.11
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カテゴリ: まちづくり

地方創生の成功例・神山町はどのようにして移住者を惹きつけたのか?①
徳島空港から車で約1時間。徳島県東部に位置する名西郡神山町は鮎喰川の上中流域にある雄大な山々に囲まれたのどかな田舎町だ。もともと神山杉をはじめとする農林業で栄えていたものの、1970年代以降は若者たちの町外への流出が止まらず過疎化に悩んでいた。

しかし、徳島県では2000年頃から地上デジタル放送完全移行に備えるため、ケーブルテレビの普及を目的として県内の隅々まで光ファイバーを整備。人口6000人足らずの小さな過疎のまち・神山町にも大都会に負けないほどの高速通信網が構築され、“のんびり田舎暮らしをしながらオンラインで最先端の仕事をする”という新しい働き方を求め、IT関連企業のサテライトオフィスが続々と開設されるようになった。今では『地方創生の成功例・神山モデル』として注目されており、国内外からの視察者が絶えない。

「ホンモノをつくったら、必ずそれを評価するひとが出てくると思っていました。過疎のまちを生き生きとさせるには、『移住者を集めること』を目標にするのではなく、『そのまちをステキに変えること』が大前提です」(大南さん談)。

特定非営利活動法人『グリーンバレー』は、徳島県や神山町と連携しながら神山町のまちづくりの中心的な役割を担っている。

理事長の大南信也さんは現在63歳。地元・神山町の出身で建設会社の2代目として会社を経営しているが、「本業に割く時間は生活の5%ぐらい。残りの95%はずっとグリーンバレーのことをやっている」という熱心な活動家だ。自分の本業と『グリーンバレー』の活動は完全に切り離し、公私混同を避けるため「改築や改修などのまちづくりに関わる仕事を自分の会社で請けることは絶対にしない」という信念も持つ。

「これは“神山だから起こった奇跡”ではなく、ちょっと発想を変えればどこの過疎のまちでも実践できることです。一番大切なのは“役割分担”。実は『グリーンバレー』では、代表者ひとりがみんなを引っ張っていくのではなく、ある局面ではある人が引っ張り、別の局面では別の人が引っ張る…という感じで、それぞれの得意分野で浮き上がった人がお互いを引っ張り合うようにして進んできました。

アメーバーのようになんとなく伸びたり縮んだりしながら、やわらかい組織構造で進んできたから、新しい変化が生まれたときにフレキシブルに対応できた。もしみんなで一丸となってひとつの方向だけを向いていたら、逆に今の状態はなかったかもしれません」(大南さん談)。
引用サイト:LIFULL HOME'S PRESS  こちら


▲神山町中心部にある寄井商店街。古くからここで営みを続けている商店と商店の間に、IT関連企業やデザイン事務所のサテライトオフィスが開設されている。ガラス張りのオフィスの中を覗いてみると、純日本風の外観とは間逆のモダンなインテリアやきらびやかな照明が配置されていてスタイリッシュな印象だ。周辺の家々を見学しながら軒先まで入りこむ視察者がいても、地元の人たちは特にそれを気にする様子はない。まさに“もう慣れている”といった感じだ





活動から7年が経った2011年には神山町史上初の“社会増”に転じ、平均年齢30歳・外国人を含む58世帯105名が新たに神山町での生活をはじめたことも『地方創生の成功例・神山モデル』として注目を集めるきっかけだった。

こうしたまちの変化は、もともと神山町で暮らしていた地元住民たちにどのような変化をもたらしたのか?『グリーンバレー』理事の大南信也さんにお話をうかがった。

お遍路さんの文化に根付いていた“よそ者を受け入れる風土”
空き商店を改築したオフィスや店舗が並ぶ神山町の寄井商店街では、多くの視察者がまちの中をぞろぞろと歩きながら建物を見学する。田舎町では都会よりも地元の人間関係が密接なぶん、外から来た人を受け入れることを嫌う人も多いはずだが、神山町の地元住民たちは“知らない人が自分たちのまちの中へ入ってくること”について拒否反応を示すことはなかったという。

「四国には特有の“お遍路さんの文化”があり、ここ神山町にも十二番札所があるので十三番札所に向かう人たちがいつもまちの中を通っていました。昔からよそ者が常に往来する場所だったため、よそから来た人たちを受け入れやすい風土があったことも一因なんでしょう。

それともうひとつ、 神山町では20年ほど前から小・中学校で子どもたちに外国語を教えるALT(外国語指導助手)の合宿をしたり、外国人観光客の民泊を受け入れて、毎年夏になると40人~50人の外国人が町内に滞在していました。毎年繰り返しそういう風景が続くと、地元の人たちも慣れてくるんですね(笑)。だから、移住を希望する人たちのこともすんなり受け入れられたのだと思います」(大南さん談)。

引用サイト:LIFULL HOME'S PRESS  こちら

参考サイト:NPO グリーンバレー 教育サイト  こちら

参考サイト:グリーンバレーホームページ in-kamiyama   こちら





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Last updated  2023.06.13 20:49:17
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