東方見雲録

東方見雲録

2023.03.14
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カテゴリ: 教育
経済産業省・中小企業庁による「我が国産業における人材力強化に向けた研究会」の報告書によると、個人として取り組むべきアクションプランとして、「自らが持つ・持たざる能力や体験を振り返ること(リフレクション)を通じて成長し続けるとともに、自分の強み/弱みを認識(経験/スキルを棚卸し)することで、今後のキャリアの可能性を開いていくことが期待される」とされている。すなわち、個人が変わり続け、自ら主体的にキャリアを築くことが求められ、そのためにはリフレクションが重要であるということであろう。

 リフレクションは、多くの企業で人材育成のベースとなる理論として活用されている「経験学習」理論のステップの一部である。経験学習とは、何らかの「経験」をしたら、その経験が、自分にとって良い経験だったのか、悪い経験だったのかを客観的に「内省」した上で、その経験の持つ意味を一般化・概念化し、自らが使いやすいマイセオリーである「教訓」を紡ぎ出し、新しい体験に「適用」することであるが、この中の、「内省」「教訓」がリフレクションに該当する。経験学習サイクルを提唱したデービッド・コルブは、経験から学ぶためには、経験を振り返り、教訓を引き出す「リフレクション(reflection)」が欠かせないと述べている。

グラハム・ギブスのリフレクティブ・サイクルである。18代目中村勘三郎によると「型を知っていれば、それを崩しても型破りになる。しかし、型を知らなければ型無しになる」という言葉がある。すなわち、まずはリフレクションの型を知ることが、正しいリフレクションをする第一歩であろう。

デューイの考え方を様々な分野に適用しやすい循環モデルとして提唱したのが上述したデービッド・コルブである。「具体的経験」「内省的観察」「抽象的概念化」「積極的実験」の4つのステップから構成されている、コルブの経験学習サイクルは、企業(組織)の人材開発担当者に最も馴染みの深いモデルであろう。


 ギブスによると、個人は以下の6ステップから構成されるプロセスを通して経験から学ぶという。

(1)「事実の記述」のステップは、出来事に対する判断を下したり結論を出す前に、「何が起こったか」「何をしたか」について、ありのままの事実を記述することを目的としている。

(2)「感情」のステップは、個人が「何を感じたか」「どう反応したか」などを振り返ること、すなわち、個人の内部で生じていたことを思い出すことに主眼が置かれている。自分の感情や考えを整理しないまま、分析のステージに移行することは避けなければならない。

(3)「評価」のステップは、出来事や行動について、「何が良くて、何が悪かったのか」を価値判断することを目的としている。

(4)「分析」のステップは、状況を理解し、出来事の原因を考えることに焦点が当てられる。



(6)「アクションプラン」のステップは、「もう一度、同様のことが起こったら、どうするか」を考えることを目的としている。

ギブスのリフレクティブ・サイクルは、実行後の状況の報告を意識して作られたものである。つまり、何かを経験した後の、振り返りを記述するステップとして活用すると有用であろう。

引用サイト: こちら





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Last updated  2023.03.14 06:00:10
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