東方見雲録

東方見雲録

2023.06.19
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カテゴリ: まちづくり



© 朝日新聞社

山口県田布施町に推定樹齢が100年を超すセンダンの大木がある。公民館の移転に伴って伐採されることになっていたが、住民らから反対の声が上がり、古木は残されることになった。

 センダンの木は、同町教育委員会が2005年に発行した「田布施の名木」に「樹齢100年を超す古木」と紹介されている。国道188号沿いの町有地に立ち、高さは約15メートル。株分かれした2本の太い幹は周囲が3メートルと2・5メートル。四方に枝が広がり、その直径は約28メートルにも及ぶ。環境省の巨樹・巨木林データベースに幹の周囲が大きい県内のセンダンが4本登録されているが、それに次ぐ大きさという。

 海べりにある麻里府公民館は老朽化が進み、高潮の際に浸水の恐れがあることから、より標高の高い場所に、災害時の避難所を兼ねた新しい公民館を建てる計画が検討された。

 町は2021年秋に、現在の公民館から北に約200メートル離れたセンダンのある場所を、用地として購入した。敷地予定地は約4200平方メートルで、床面積556平方メートルの平屋の公民館を新築し、駐車場も設ける。年度内に造成作業に入り、来年度中の完成を目指す。

 センダンは建物と駐車場の予定地の境目にあり、当初の案では伐採する計画だった。維持管理が難しいと判断したためだが、これに対して、地元の古木を守ろうと住民らから声が上がった。

 町内に住む植物図鑑作者の林将之さん(46)はこの計画を5月中旬に聞き、伐採の再考を求め、町や町が設置した「麻里府公民館を考える会」のメンバーらに働き掛けた。同じ時期、同町出身の南敦・山口植物学会会長(90)は町教委側に、「建物をつくる支障にならないよう枝の一部を切って木を残す」ことを提案し、剪定(せんてい)には自らが監督にあたることを申し出た。

 そうした意見は、東浩二町長にも伝わり、町は5月末、木を残す方向での計画見直しを決めた。現在、実施設計の変更作業中だ。



 林さんは「残ることになってよかった。巨木の元に人は集う。公民館にとって木があることがふさわしく、シンボルとして大切にしてほしい」と語った。南さんは「木の一部を切る場合は責任を持って助言する」と話す。南さんは著書「ふるさとの花」で、センダンについて「千珠(せんだま)の意味で、実のぶら下がったのが数珠球のように見える。生育は早いが、実は苦みと渋みが強い」と紹介している。(鈴木史)
引用サイト: こちら

関連サイト:note 林将之さん記事  こちら

参考サイト:樹木鑑定サイト 林将之 このきなんのき  こちら

参考サイト:林将之さんの植物図鑑づくりに学ぶ生き物の見方 こちら

2023.11.29 追記  センダン関連日記
関連日記:2023.08.19の日記 こちら

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関連日記:2023.08.12の日記 こちら

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Last updated  2023.11.28 09:11:08
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