東方見雲録

東方見雲録

2023.08.02
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カテゴリ: 生命
牧野博士によるムジナモの植物図版

「ムジナモとその最後の自生地宝蔵寺沼」(著者 小宮 定志)内の図版を合成させてもらいました。


写真:さいたま水族館・羽生水郷公園

植物学者・牧野富太郎が命名した植物で、国内ではほとんど見られなくなった「ムジナモ」と呼ばれる水草が、石川県内で確認されました。
野生で新たに確認されたのは73年ぶりだということで、研究者は「環境の変化で絶滅のおそれがある植物が再び姿を現す可能性を示している」と話しています。

発表したのは、国立環境研究所と、中央大学、新潟大学の研究チームで、IUCN=国際自然保護連合が絶滅危惧種に指定している水草「ムジナモ」が自生しているのを石川県内で確認しました。




引用サイト:牧野富太郎が命名の水草「ムジナモ」野生で新たに確認 石川 こちら

参考サイト:ムジナモはどんな植物なの? こちら

その時分、私は「日本植物志図篇」と題する書物を続刊していたが、にわかに矢田部氏が私とほぼ同様な書物を出すことを計画し、私は完然植物学教室の出入りを禁じられてしまつた。

 ここに、このムジナモに就て、特筆すべき一つの事実がある。それは世界に向つて誇つてもよい事柄である。即ち、それはこの植物が、日本に於て特に立派に花を開くことである。私はこれを、明瞭に且つ詳細に私の写生図の中へ描き込んで置いた。
 どうした理由のものか、欧洲、インド、濠洲等のこのムジナモには、確かに花が出るには出るが、一向にそれが咲かないで、単に帽子のような姿をなし、閉じたまま済んでしまう。ところが、日本のものは、立派に花を開く。
 そこで、私の写生した図の中の花が、欧洲の学者へは極めて珍らしく感じた訳であろう、後にドイツで発刊された世界的の植物分類書エングラー監修のかの有名な「ダス・プランツェンライヒ」にはその開いた花の図を、上の私の写生図から転載して、私の名と共にこの檜舞台へ登場させてあつた。
 私は、これを見て、かつて私の苦難の中でできた図が、かくも世界に権威ある書物に載せらるるのは、面目この上もないことであると、ひそかに喜んだ次第である。
引用サイト:青空文庫 ムジナモ発見物語り 牧野富太郎 こちら

参考サイト:矢田部良吉  こちら

関連日記:2023.08.01の日記 こちら





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Last updated  2023.08.02 20:14:37
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