東方見雲録

東方見雲録

2023.11.16
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カテゴリ: まちづくり


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東京の近未来を展望する上で欠かせないのが日本橋エリアだ。首都高速道路の地下化に伴い2040年に高架が撤去され、77年ぶりに日本橋から空を仰げるようになる。さらに、東京駅の日本橋口近くには日本一の高さとなる超高層ビル「トーチタワー」(390メートル)が28年3月完成に向け建設が進む。
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「予想していたよりも高架の位置が低く、地域を二分する壁のような圧迫感があり、街のイメージまで変えてしまった」(中村さん)

 なんとかしなければ、と地元の有志が1968年に設立したのが名橋「日本橋」保存会だ。ただ、会の活動目的はあくまで「周辺の環境を守り、地域の活性化を図ること」にとどめた。「首都高の移動・撤去」という悲願を封印した理由について中村さんはこう説明する。

「首都高は国家事業として整備されたため、真っ向から『撤去を』とは言いにくかった。それでまずは橋の清掃やお祭りなどのイベント開催に尽力しました。表向きは『にぎわいづくり』でしたが、たくさんの人に日本橋に来てもらい、こんな景観でいいのか、と問題意識を共有してもらうのが真の狙いでした。地元の人たちの知恵ですね」

1999年には箱根駅伝の最終区間(10区)が日本橋を経由するコースに変更された。「箱根」を冠した駅伝なのに五街道の起点の日本橋を通らないのはおかしい、と保存会を含む地元が声を上げたのがきっかけだ。

 2004年に会長に就任した中村さんが最も苦労したのは、首都高の高架撤去のめどがたたない中、どうやって運動のモチベーションを維持するかだったという。このため、あらゆる場を活用し、「日本橋から青空を見たい」と訴えた。
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「『またか』と呆れられても手を替え、品を替え唱えていると、次第に『本気だな』と受け止められるようになりました」(中村さん)

 2011年の東日本大震災を経て国土再生の機運が高まったのを捉え、満を持して「首都高の撤去または移転」を求める署名活動に乗り出す。日本橋の企業や商家のネットワークをフル稼働し、衆参両院合わせて44万筆を超える署名を提出した。17年6月に参議院に署名を提出して1カ月後、国と都が首都高の地下化を正式発表した。

「感無量でした。でもこれは、歴史と文化を感じられる日本橋のまちづくりのスタートラインだとも思いました。日本橋地区には日本橋を含め五つの重要文化財(三越、日本銀行、三井本館、高島屋)があります。こんな地域ってほかにない。これからが勝負だと思っています」

引用サイト: こちら

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Last updated  2026.05.17 05:56:45
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