東方見雲録

東方見雲録

2024.01.12
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カテゴリ: 文化



神仏習合
日本列島に土着だった民族の自然崇拝
これが神道の最も源流と言えるでしょう。

しかしその自然崇拝は原始のままの姿は残しておらず、それらの古代祭祀場が残るような日本最古級の神社でも現在は大和朝廷が編纂した「古事記・日本書紀」という日本神話に出てくる神様が祀られています。

神道を神祇信仰(じんぎ)とも表現しますが、神様の坐す天界の高天原から来られた天津神(天神)と、日本の地に元々居られた神様の国津神(地祇)とを信仰します。

神道の元の姿は岩や海、大木、大岩など様々なところに宿る名前や姿などははっきりしない神様がいらっしゃって、その神様に豊作など人の力の及ばないことを祈りながら生きて来たと考えられています。(宇賀神や道祖神など名前のある土着の神様もいらっしゃいます)

そして「インド由来の仏教」や「中国由来の道教等」「陰陽五行説に基づく日本で独自に発達した陰陽道」などの影響を受けて明治時代に国家神道というものが生まれ、第二次世界大戦を経て国家神道は廃棄され、現在に至ります。

現在一般に言われる神道という宗教は、江戸時代から国学者たちによる研究から始まり、明治期に形成されたものだと言われます。





神仏習合の姿が現存する神社・寺院


現在では

神道の宗教施設→神社
仏教の宗教施設→寺院
と区別されていますが、江戸時代までははっきり区別されていませんでした。

神社の中に寺院はありますし、寺院も神道の神様を祀っていました。

そんな神仏習合の時代が今も残る神社や寺院を一部ご紹介していきます。

鳥居のあるお寺
鳥居は神社の敷地にあるものです。

ここから先は神域ですという意味を持つものですが、お寺に鳥居がついている例があります。

例えば、奈良県生駒市にあるお聖天様を祀る真言宗の仏教寺院として知られる宝山寺には鳥居があります。

お聖天様とは、大聖歓喜天(歓喜天)という仏教の神様(天部)のことで、神道の神様ではありません。

しかし宝山寺には現在でも、山門の前に立派な鳥居がありますし、ご本堂の前にも鳥居があり、さらに山を登り、奥の院本堂に向かう途中には五社明神という神様を祀る祠もあります。





一の鳥居

境内にお寺がある神社
神社の境内にお寺がある例は、世界遺産の日光東照宮が有名です。

日光東照宮自体が神仏習合の考え方を現す存在と言え、この記事を読んでいただいたらさらに理解が深まると思います。

日光東照宮という神社の中には本地堂(薬師堂)という建物があります。

この本地堂は薬師如来という仏像をお祀りしています。












神仏習合の例となる代表的な神様
神仏習合の時代は神道で祀られる神様が、仏教の神様や仏様に置き換えられたり、同一視されることが往々にしてありました。

それらの神様は神仏分離の結果、また神道の神様に戻される例がほとんどなのですが、そんな神様を一部ご紹介します。

大黒様
大黒様と言うと、七福神でおなじみの神様ですが、この神様は

神道の神様の大国主命(オオクニヌシノミコト)
仏教の神様の天部である大黒天
が習合した神様です。

ちなみにそもそも仏教の大黒天という神様はインドのヒンドゥー教の「マハーカーラ」という神様が仏教に取り入れられた存在です。

大黒様は富貴栄達、縁結びなどで知られますが、そのご利益は仏教由来、神道由来の二つのご利益を受け継いでいます。

ちなみに、神社で大黒様を祀るところは、大国主命または別名の大己貴神(オオナムチノカミ)の名前で祀られ、寺院で大黒様を祀るところは大黒天という名前で祀られます。

大黒様がなぜ習合するようになったのかの理由や歴史についてはこちらで詳しくご紹介しています。

大黒様とは|ご利益や由来は何の神様か解説。祀り方や神社もご紹介

弁財天(弁才天)
弁財天も大黒様と同じく、七福神として知られ金運・財運を司る神様としても日本では人気の神様ですが、本来は仏教の神様であり源流をたどるとインドの神様です。

弁財天はとても人気の神様であったこともあり、今でも多くの神社で名前を見ることができます。

日本三大弁財天と言う「江ノ島神社・竹生島神社・厳島神社」の三社は神社でありながら、仏教の神様の弁財天さんのご利益に預かりたいという多くの参拝客が訪れます。

しかし、この三社のご祭神は弁財天ではないことをご存知でしょうか。

神仏分離令によって、同一視される宗像三女神・もしくは市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)をご祭神の名前のみ表記しています。

ちなみに弁財天と同一視される神様は複数いらっしゃいます。(例:瀬織津姫、宇賀神(日本に土着で謎の多い蛇神・水神様)等)

また別で日本三大弁財天と言われる、天河神社は天河大辯財天社と言い、神社の名前に弁財天(辯財天は旧字体)の名前があるなど神仏習合の姿を今に残しています。

弁財天と言う神様についてはこちらで詳しく解説しています。

弁財天(弁才天)とは|弁天様のご利益や信仰の歴史、祀られる神社をご紹介

お稲荷様
お稲荷様と言うと、日本で最も観光客が集まる伏見稲荷大社を総本宮とする、稲荷神社を想像すると思います。

しかし、お稲荷様と一言に言いますが、神道の神様と仏教の神様がいらっしゃいます。

神道のお稲荷様は宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)等

仏教のお稲荷様は荼枳尼天(ダキニ天)と言います。

伏見稲荷大社では明治までは、境内に宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)を含む稲荷神をお祀りし、さらに境内の寺院があって荼枳尼天(ダキニ天)もお祀りしていたのです。

お稲荷様についてはこちらで詳しくご紹介しています。

稲荷神社・お稲荷様(稲荷神)を解説|ご利益・狐の祟り等怖い話の由来とは

ここで上げたのは神仏習合の代表的な神様はほんの数例で、八坂神社の牛頭天王と素戔嗚尊(スサノオノミコト)などたくさんの神様が神仏習合の時代から、神仏分離の時代を経て信仰されています。
引用サイト:神仏ネット   こちら

参考サイト:ブログ慶喜   こちら

参考サイト:宝山寺   こちら

参考サイト:日光東照宮 本地堂 鳴き龍   こちら こちら ​

関連日記:2023.01.10の日記   こちら





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Last updated  2024.01.12 06:00:10
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