東方見雲録

東方見雲録

2024.05.31
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カテゴリ: スクラップ
2007.05.31の日記 こちら


引用サイト: こちら

世はいづれ棕櫚の花さへ穂に出でつ
        (よはいづれ しゅろのはなさへ ほにいでつ)
         (明治30年5月28日)句稿25

 世間の人は期待して見ている。いや恐怖心を持って見ている。あの大きな棕櫚の花房は開き、大げさに垂れるのを知っているからだ。漱石先生は棕櫚の穂の巨大さに驚いている。あのばさっと自重で垂れ下がる様は驚異的であると感じている。
 日本の南九州が原産の和シュロは何十年もかけて5m、10mと伸びてゆく。その間巨大な花房が枝元に形成される。大砲の弾丸のような、孟宗竹の筍のような塊がむくむくの幹にくっついて形成され人を驚かす。いつの間にかシュロは伸びているのに気づいて、よく折れないものだと感心する。まさにシュルシュルと伸びている。もともと椰子の仲間であるから高く伸びるのは当たり前なのだが、その幹の毛深さとともに驚かされる。

 正岡子規は巨大な棕櫚が身にまとった穂から散らされる花粉の量に驚かされ、迷惑に思っていた。部屋の中に雪崩れ込んでくると感じていた。その弟子の虚子は穂の花びらの量に驚き嘆いていた。「棕櫚の花こぼれて掃くも五六日」と俳句を作り毎日の掃除が大変だと嘆いた。蕪村の句は「梢より放つ光やしゅろの花」と筍砲弾の輝きを賞賛していた。旅の途中で見るだけで被害は全くないから、気楽なものであった。


 ヤシの実は東南アジアから旅して日本の海岸にたどり着いたが、シュロの種は逆の道を辿ったのだ。 
引用サイト: こちら  

参考サイト:シュロの植生と環境変化 こちら  





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Last updated  2024.05.31 00:00:20コメント(0) | コメントを書く


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