東方見雲録

東方見雲録

2024.06.07
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カテゴリ: 政経
洋上風力発電の一番の特徴はクリーンであることはもちろん、大量の導入が可能であり、また夜間も稼働できるため再エネの主力電源化において“切り札”と考えられている。
近年は大型化が進み、全長が300mに匹敵するサイズも登場。1基あたりの発電量も増え、日本では2030年までに1000万kW(キロワット)、2040年までには3000万~4500万kWの導入量(※1)を目指すなど、国の後押しもある。
※1 実際に発電された電力量(Wh)ではなく、発電できる最大量(W)を指す。
しかし、ここまで大きなサイズの風車を、しかも海の上に建てるなど、簡単にできるものなのか?
そのためには、発電機メーカーだけではなく、風車の設置や作業員が滞在する船を持つ海運会社、組み立てる建設会社など、さまざまなプレーヤーが一致団結する必要がある。
・・・・
日本の国土は大きくありませんが、実はEEZ(排他的経済水域)と領海を合わせた面積は、世界第6位。
ルールの整備は必要ですが、洋上風力発電が可能な海域の広さに関しては、日本は世界でも屈指なんです。
──じゃあ、建て放題ですね。

一方で、日本は離岸するとすぐに深くなってしまうので、海域は広くても着床式は難しい。なので、「浮体式」のほうがマッチしています。

大西 杉山さんのおっしゃるとおり、日本では今後「浮体式」の比率が大きくなると考えています。
日本の場合は水深が大きなハードルでしたが、浮体式になり事業地が沖に移行すると、風況もかなり改善されます。
たとえば風速が7mから8mになるだけで、発電量は50%上がります。もし風速が2倍になれば、発電量はその3乗にもなる。
洋上風力発電は、風の強さが重要なファクターとなることをふまえると、水深を問わず沖にも設置できる浮体式が増えていくはず。
ただ、開発はまだ道半ばです。係留といわれる海底との繋ぎ込みの技術や、風車と浮体の揺れをどう制御するかは、これからもっと研究の必要があります。
極限の“叡智”が必要になってきた
──今後、洋上風力発電の風車は、全長で300mにも迫るほど進化すると言われます。超巨大風車を建てていくとなると、より一層の高いレベルの技術が必要となってきそうです。
杉山 やはり、これだけのサイズの構造物ですから、運んだり設置したりするだけでも、かなり難易度は上がっています。
たとえば、風車設置のための海上作業に使う「SEP船(洋上風力発電設備設置船)」という船がありますが、現在の最大クラスの風車を運べるのは、ごく一部の船に限られます。

そもそも、風車がここまで大きくなると想定していないので、合うものがなかなかない。新たにSEP船を作るにも3年くらいかかり、費用も数百億円にのぼってしまう。

我々も、2017年にSEP船の保有や運航をする企業へ出資したのを皮切りに、「SOV(洋上風力の発電施設を保守管理するための大型作業支援船)」と呼ばれる、技術者のための宿泊設備を持つ支援船の建設も進めていますが、まだまだ我々にできることは沢山あると考えています。



引用サイト: こちら





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Last updated  2024.06.07 08:00:09
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