東方見雲録

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2024.10.13
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カテゴリ: 環境



指摘は以前からあった。例えば、「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が「第5次評価報告」として、「2010年の世界の温室効果ガス排出量」を2014年に公表している。パリ協定が採択される前年のことだ。

その内訳を見ると、総排出量490億トン(二酸化炭素=CO2換算)のうち、最も多いのは発電によるもので、全体の25%を占めている。その次に多いのが農林業の24%だった。次いで産業の21%、輸送14%、建築6.4%と続く。CO2を吸収する側と思われがちな農林業分野だけで全体の4分の1近くを占め、それも発電排出量と大差はなかった。

そこから、農林業による温室効果ガス排出の内訳をみると、森林伐採による影響が37%、次いで牛など反芻動物の消化管内発酵によるゲップの排出などが21%、肥料10%、化学肥料7%、そして5%の割合で「コメ(英語表記:rice)」という項目が入ってくる。農作業機械の燃料使用も5%となっているから、排出量は変わらない

この「コメ」によって排出される温室効果ガスの正体は、メタン(CH4)だ。コメを作付けることによって放出されている。しかも、メタンは二酸化炭素(CO2)の25倍の温暖化効果があるとされ、換算すると農林業全体の5%を占めることになる。決して少なくはない。

また、牛など反芻動物の消化管内発酵によるゲップも、メタンとなって排出される。CO2換算で全体の2割以上を占める。

「コメ」が排出するメタンは、稲が作り出すのではない。水をはった田の土中に生息する嫌気性細菌が生成したものだ。そのおよそ9割を、稲が土壌から吸収して、そのまま大気中に放出してしまう。その結果だ。

それでも、つまるところ日本人が主食とするコメを国内で生産しただけで、温室効果ガスが排出されていることになる。
・・・・
パンやパスタの値上がりに、即席米飯(パック米飯)の市場が拡大し、米粉パンへの関心も高まっている。岸田首相も4月26日の記者会見で「国産の米や米粉、国産小麦への切り替えを支援する」と言及している。自民党内でも国産米や米粉の需要拡大の検討を進めていた。



そこでコメの増産が進めばそれだけメタンの放出も増えることになる。

ただ、日本も手をこまねいているだけではない。稲作によるメタン対策として、水田の「中干し」を推奨している。

稲が根を張ったあと、いったん水を抜いて田を乾かすことでメタンの排出量が減ることに期待したものだ。それで従来の排出量の約30%が削減できるとされる。この水田管理手法を海外にも広めていく考えを示す。
引用サイト:青沼 陽一郎   こちら


農水省

稲作の中干







引用サイト:農水省   こちら

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Last updated  2024.10.13 08:09:56
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