東方見雲録

東方見雲録

2024.10.18
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カテゴリ: 郷土
最近の学生はおとなしい、とよく言われるが、何も考えていないわけではない。彼らは彼らなりの生存戦略を選択しているだけだ。そして「医局」のような典型的な、昭和なエートスを持つ組織、社会では、「沈黙こそが正しい生存戦略」となる。大人しくなるのは当たり前だ。

その生存戦略は、その人物の「生存」という観点だけからは、正しい。ただし、こういう組織は成長しない。逆に劣化していく可能性が非常に高い。
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出口治明氏によれば、唐の時代の太宗は、耳に痛い諫言(かんげん)を積極的に部下に求めたという。

太宗は幼少の頃から弓矢を好み、その奥義を極めたと自認していた。ところが、ある日、弓工に自分の弓をみせると、弓の木の心がまっすぐではないためによい弓ではなく、矢がまっすぐに飛ばないという。

自分が熟知している弓についても、専門のプロには及ばない。ましてや、専門外の政治においてはさらにそうだろう。太宗はこうして専門家など、多くの意見、特に諫言に耳を傾けて、謙虚に政治に取り組んだのだそうだ(出口治明『貞観政要 世を革めるのはリーダーのみにあらず NHK「100分de名著」ブックス』NHK出版)。
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現在の神戸大学病院には2008年から勤務している。私が教授を務める感染症内科では、毎日のカンファレンスで激しい議論が行われることで有名だ。若手の医師から最年長の私(現在53歳)まで、「何が正しい診断なのか」「何が正しい治療なのか」、一所懸命に議論する。

忖度(そんたく)などもちろんなしだ。患者の生命リスクがかかっている医療である。



---------- 岩田 健太郎(いわた・けんたろう) 神戸大学大学院医学研究科教授 1971年島根県生まれ。島根医科大学(現・島根大学)卒業。ニューヨーク、北京で医療勤務後、2004年帰国。08年より神戸大学。著書に『新型コロナウイルスの真実』(ベスト新書)、『コロナと生きる』『リスクを生きる』(共著/共に朝日新書)、『ワクチンを学び直す』(光文社新書)など多数。 ----------
引用サイト: こちら

学び続ける感染症のプロを目指して

引用サイト: こちら

関連日記:2024.10.15の日記  衆議院選   こちら





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Last updated  2024.10.18 13:37:43
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