東方見雲録

東方見雲録

2025.01.10
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カテゴリ: 郷土
―八雲の著書『知られぬ日本の面影』でのいさい踊りの記述は何ページにもわたっていて、描写が詳細ですね。八雲の感動が伝わります。

 「この盆踊りのパートは名文だと言われます。この文章はいろんな人に影響を与えたのではないか、という示唆もありますね。モラエスの徳島の盆踊りや、柳田國男の陸中小子内(おこない)の祭りの踊りとか。私の名前の由来になったボナー・フェラーズもフィリピンで山岳民族を訪ね、踊りを描写してるのですが、多分八雲の盆踊りの記述の影響を受けていると思われます」

 「私は島根県立大の『へるん探求』の授業を受け持っていますが、学外研修として毎年、ゆかりの地を巡っています。妙元寺では学生たちが保存会の方に『いさい踊り』を習い、20~30分ほど一緒に踊ります。これも文化の継承の一つだと思っています。若いので、学生たちはすぐ体で覚えていきます」

 ―戦時中にラバウルで現地の人の踊りを見て感動した、境港市出身の漫画家、水木しげるさんと何か共通する点もありますね。

 「そうしたテーマで講演したことがありますが、2人とも『上から目線』ではなく、人間中心主義ではない、という点で共通しています。『人間は自然の一部』という感覚を持って生きてきた点が、根本的に合っていますね。2人とも現地の人に寄り添い、リスペクトしています」

引用サイト: こちら

ちょっと道草:ボナー・フェラーズ

2019年は、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲 / 1850-1904)がアメリカにわたって150年。ハーンは、シンシナティとニューオーリンズで約20年間ジャーナリストとして文才を発揮し、その豊かな経験と確かな筆力は来日後の著作に多大な影響を与えました。この企画展では、生涯の友人でハーン文学の最大の理解者であるエリザベス・ビスランドと、ハーンの愛読者で彼の日本理解をもとに戦後日本の象徴天皇制の実現に力を尽くしたボナー・フェラーズを取り上げます。2人を通して、ハーンが日米相互理解に及ぼした「光」に迫ります。
引用サイト: こちら

ちょっとおさらい:なぜ八雲は盆踊りに惹きつけられたのか
あの素朴な村娘たちの合唱によって私の胸に湧(わ)き起こった、あの感動は、いったい何だったのだろう──床につきながら、私はそんなことを考え始めていた。あの絶妙な間合と、断続的に歌われた盆踊りの唄の調べを思い出すことは難しい。それは、鳥の流れるようなさえずりを、記憶の中に留(とど)めておけないのと同じである。しかし、その何ともいえない魅力は、いつまでも私の心から消え去らないのである。

・・・・
そもそも、人間の感情とはいったい何であろうか。それは私にもわからないが、それが、私の人生よりもずっと古い何かであることは感じる。感情とは、どこかの場所や時を特定するものではなく、この宇宙の太陽の下で、生きとし生けるものの万物の喜びや悲しみに共振するものではないだろうか。
引用サイト:『NHK100分de名著 小泉八雲 日本の面影』より   こちら

それは単に一つの場所、一つの時代に限られたものではなくて、この宇宙の日の下にある、生きとし生けるものに共通した、喜怒哀楽の情にふれるものだろう。そう思ってくると、今夜の歌が、教えずとして大自然のもっとも古い歌と偶然にも暗合している点と、それと野の音楽―あの多数にして甘美な大地のさけびの一部をなす夏虫の声と知らぬまに、血のかよっている点に、そこになにか深い秘密がひそんでいるのではあるまいかと、なんだかわたくしにはそんな気がされてならないのである。
引用サイト:八雲が愛した盆踊り ―中山いさい踊り―   こちら

関連サイト:「盆踊り」に小泉八雲が感動したのは縄文文化か?(五感・体感と縄文 3/10)   こちら

関連日記:2025.01.09の日記  インタビュー・1   こちら
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関連日記:2024.10.31の日記  日本の面影   こちら





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Last updated  2025.01.13 21:19:05
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