東方見雲録

東方見雲録

2025.05.19
XML
カテゴリ: スクラップ
2003.05.19の日記 こちら

ちょっとおさらい:鏡像

鏡映反転」には様々な説が唱えられてきました。
しかし、どの説にも何らかの反論が可能で、未だにこの問題に対する完璧な回答は現れていません。

ということで、この動画でも「これが答えです」という提示はできないのですが、ここでは現状私が最も納得している考え方について紹介します。

まずは結論から

ー鏡は垂直方向に光を跳ね返す物質であり、結果として「前後」が反転した像を映し出す。しかし、私たちはその習慣により「左右は反転していて」「上下は反転していない」という感覚を抱くようにできているー

これだけでは納得がいかないと思いますので、もう少し細かい話を聞いていってください。

まずは垂直方向の光の反転について整理しましょう。

いわゆる「光学反転」と呼ばれるものですね。


これを「真っ直ぐに光を返している」と捉えると、そうなるのは当たり前のように感じますよね。そして、垂直方向に光を跳ね返すということは帰ってきた像は対象と反対の方向を向いているということになります。つまり「前後の反転」です。

ここで重要なのは「鏡の世界全体で前後が反転している」ということです。
前後が反転している世界では、左と右が入れ替わっていますよね。
私たちは、鏡に映る像を見るときに、その像だけに着目しがちですが、本当は鏡に映る全体の世界にも思考を巡らせないといけません。
ですから、鏡に映ったロボットの右側にある目が青かった場合、それはロボットの左目が青いのではなく、前後が反転した世界におけるロボットの右目が青いと解釈できるのです。
この場合は「左右反転」していないと考えられそうですよね。
・・・・
私たちがどこにいようとも、上下は上下です。
つまり、重力によって引っ張られる方向が下であり、その逆の方向が上なのです。
これは左右よりも絶対的な感覚ですよね。

その絶対的な感覚があるからこそ、鏡の世界を想像する際に「上下から回り込む」というアイディアを行使することがほとんどないわけです。



鏡映反転の問題は、そのほとんどを科学で説明できます。
しかし「そう見えてしまう」原因の裏には人間の心理的な錯覚が関連しており、その部分においては非常に哲学的な議論が必要なんですね。

何が面白いって、こうやって理解しようとしたところで、どう足掻いても「鏡の世界が上下反転している」とは思えないし「鏡の世界が左右反転していない」とも思えないことです。

それだけ人間の錯覚は根強いということでもありますし、それがまた人間という存在の面白さを表している気がします。

先ほども触れたとおり、鏡映反転の問題に対する説明にはまだ決定的なものが現れていません。

関連サイト:【中1理科p2】鏡に映る像・ものの見え方・乱反射!【鏡の作図だよ】 こちら





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2025.05.19 02:55:19コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: