東方見雲録

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2025.08.06
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カテゴリ: ものづくり


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使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを回収し、ウランと混ぜて混合酸化物(MOX)燃料に加工し、また原発で燃やす――。これが核燃料サイクルだ。

 日本は当初、高速増殖炉を使って発電しながら消費した以上のプルトニウムを生み出す「夢」を描いていた。

 使用済みMOX燃料も再処理して再び高速炉で燃やす循環によりエネルギー安全保障に貢献するもくろみだったが、その原型炉「もんじゅ」は95年にナトリウム漏れ事故を起こすなどし、ほとんど稼働しないまま2016年に廃炉が決定。

 代わりに通常の原発(軽水炉)でMOX燃料を燃やす「プルサーマル発電」がサイクルの主軸となったが、プルトニウムの大量消費には向かず、対応できる原発も現在4基しかない。

 サイクルの中核となる再処理工場も未完成だ。93年に青森県六ケ所村で建設が始まって以来トラブルなどが続き、当初97年としていた完成時期を27回延期。事業者の日本原燃は26年度中を目指す構えだが、実現は見通せない。
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一方、世界で核燃料サイクルを推進しているのは現在、フランスやロシア、中国など一部の国だ。米国はコストや技術面から見切りをつけ、使用済み核燃料をそのまま捨てる「直接処分」に現状、切り替えている。



 英国はイングランド北西海岸セラフィールドで、50年代にプルトニウムの分離を本格的に始めた。当初は軍事目的だったが、後に民生用にも用途を広げ、日本など各国から使用済み核燃料を引き受ける「再処理ビジネス」の展開を図った。

 だが、英国内の高速増殖炉開発計画は原型炉の事故で頓挫した。プルトニウムは行き場を失い、他国から請け負った分も含め、セラフィールドでの再処理は22年に終了。日本が委託した21・7トンを含む140トンのプルトニウムがたまっている。英政府は今後、プルトニウムを何らかの物質と混ぜて「固定化」したうえで、地下深くに最終処分する方針だ。
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英国の決断に「相乗り」して処分すれば、たまったプルトニウムの保有量を減らす「好機」ともなる半面、一部でもプルトニウムを「ごみ」扱いすることになる。核燃料サイクル政策との整合性が問われるのは必至だ。
引用サイト:毎日新聞   こちら

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Last updated  2025.08.06 08:00:06
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