これに加え、2000年代に入りヌアクショットの沖で油田が発見され、石油の輸出に大きな期待がもたれた。これを受け、モーリタニア政府は2005年9月に「採掘産業の透明性イニシアティヴ(ITIE)」に参加し、「石油収入国家基金」を法により設立し、石油から得た収入を全額基金に振り込むことを決定した。基金は国外の銀行に設けられ、国際監査を受ける。政府は、モーリタニア石油資源管理に大きな特権を有する国営石油会社「モーリタニア炭化水素公社 Société Mauritanienne des Hydrocarbures(SMH)」も設立した。2006年2月からChinguetti海上油田が生産を開始し、同年の経済成長率は11.7%を記録したものの、その後石油生産は伸び悩み、2013年の原油生産量はわずか33万トンにとどまっており、国内需要70万トンすら満たせていない状況である。