東方見雲録

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2025.12.11
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カテゴリ: ものづくり





引用サイト: こちら

関連日記:2025.08.30の日記  万博パビリオン「未払い問題」  

関連サイト:「私らに“死ね”と言うのか」万博工事費“3千万円未払い”被害の下請け業者が悲痛の叫び…協力要請した吉村知事は“切り捨て”か こちら

「夏の暑い日も、雨の日も、毎日がんばってくれた3万人の万博ボランティアのみなさん、おひとりおひとりに、ありがとう」

10月13日に行われた「大阪・関西万博」(以下、大阪万博)の閉会式で、目を潤ませながら、そう語ったのは吉村洋文大阪府知事(50)。その後も、警備員、医療従事者、子供を引率した学校の先生、スタッフなど万博に携わった人たちを挙げていき、「ありがとう」と繰り返した。だが、そのなかにパビリオンの建設に携わった工事関係者は含まれなかった。

「最大約280億円の黒字になった」と発表された大阪万博。その華やかな舞台裏で、深刻な痛手を負った人たちがいる。万博の陰の立役者とも言える“下請け業者”だ。

「工事費の未払いの被害は 11カ国のパビリオン・30社以上、推計10億円以上に及んでいます。孫請け・ひ孫請けにまで連なる中小企業の多くが代金を受け取れず、会社の存続さえ脅かされています」

そう話すのは、大阪万博について取材を続けているジャーナリストの西谷文和さんだ。

■国のためと思って引き受けたのに



「日本が主体となる国際イベントですから、オファーが来た以上は“日本の名誉”のためにもやるしかない、そんな思いで引き受けたんです」

SEIKENは、「最終的な総受注費約1億円のうち、追加変更費用の約3000万円が未回収となっている」と訴えている。二次下請けだった有限会社ネオ・スペースが5月に破産申立をしたからだ。話は、昨年の秋頃に遡る。

「知り合いの業者から、『アメリカ館の内装を受けてくれないか』と打診があったんです。すでに、『開幕に間に合わない』と言われていましたが、現場に入って衝撃を受けました。事前説明では『施行は8割終わっている』と聞いていたのに、実際は1割しか終わっていなかった。電気設備工事も終わっていない。施工には順序がありますから、その状態では壁の内装に取りかかれる状態ではありませんでした」(岸田さん)

にもかかわらず、「人を出してくれ」と言われ、現場に職人を送ったものの、仕事が進められないまま人件費や旅費が“追加変更費用”として膨らんでいったという。

「本来なら、基本契約から追加変更契約まで書面で契約を交わしますが、『緊急だから』と言われ、口約束を信頼してやらざるをえない状況でした」(岸田さん)

「これ以上、人は出せない」と、いったん断ったものの、「ネオ・スペースや、一次下請けの会社からも、“必ず追加費用は支払うから”と言われ従うほかなかった」という。「そもそも元請け側の管理体制も、ずさんだった」と岸田さんは考えている。

「元請けのESグローバル・ジャパン株式会社や、一次下請けの会社、二次下請けのネオ・スペースとの間でも、正式な契約書が一つもなかったことが後から判明しました。建設業法では書面契約が義務づけられていますが、現場は“開催ありき”の緊急性で口約束が横行していたんです」(岸田さん)





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Last updated  2025.12.11 08:00:06
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