東方見雲録

東方見雲録

2026.03.30
XML
カテゴリ: 郷土



 岩美町浦富に設計事務所「リプラス」を構える建築家、荒木智宏さん(51)が設計・デザインした同町陸上(くがみ)の交流施設「クガミテラス」が、世界三大デザイン賞である「iFデザインアワード(建築部門)」と「レッド・ドット・デザインアワード(ブランド&コミュニケーションデザイン部門)」をダブル受賞した。同テラスは目の前に海が広がり、突き出した大きな屋根が特徴的な〝海の家〟だ。荒木さんは「町のシンボルの一つとなってほしい」と期待する。(柴崎修太郎)

 ■100年後も残る
 同テラスは木造2階建てで、延べ床面積は194平方メートル。カフェスペースや美術展示室などを備える複合施設だ。陸上地区の景観になじむよう高さを抑え、外壁には塩害に強く、陸上地区でも昔から用いられてきた焼杉を使用した。

 入り口から奥に進むにつれて天井が高くなり、利用者に開放的な印象を与えるよう工夫されている。建物の正面に大きく突き出した屋根の下には展望テラスがあり、夕日が沈む方向に設置されている。海辺特有の強風にも耐えられるよう頑丈な垂木構造を採用し〝100年後も残る建築〟に仕上げた。

 ■鳥取発の成功例に
 「人口が少ない鳥取県からでも素晴らしい建築は生まれるという実例を示したい」と語る荒木さんは鳥取市出身。岩美高校に進学後、中退してブラジルにサッカー留学した。帰国後、次のサッカー留学のために建築現場で働き始めたことがきっかけで建築の魅力に取りつかれ、独学で建築士の資格を取得。2018年にはリプラスを立ち上げた。

 高校の同級生で、子ども向けの体操教室などを運営する「ちゃれきんぐ」の間屋口貴仁社長(51)からの依頼で同テラスを設計した荒木さん。「顧客の要望以上の結果を提供するのが建築家」という信念の下、美術展示室の追加を提案するなど7、8回の設計変更を重ね、約半年かけてデザインを完成させた。

 ■地産地消
 建物が劣化してもデザインした建築家が近くにいれば適切に手入れし、使い続けられるというのが荒木さんの持論。「建てて終わりではなく、多くの人に長く使ってもらってこそ価値がある」と強調する。地域の人々が誇れるような建築を生み出すことが建築家の地域貢献と力説し「利用されることで建材に味が出て完成に近づく。地元の建築家が設計した建物を地元の人たちが利用する〝地産地消〟こそ理想」と語る。

こちら

クガミテラス



















お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2026.03.30 09:00:05
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: