東方見雲録

東方見雲録

2026.07.08
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カテゴリ: 政経



まずは国際環境の変化を認識しなければならないという点です。さきほどお話ししたように、美容産業を国家戦略として位置づけた中国や韓国の伸びは著しく、積極的に海外展開を行っています。すでに韓国は化粧品輸出額が1.8兆円と、美容大国となりました。

そのきっかけが、12年の化粧品法改正です。

高い生産力を有することになったOEM(相手先ブランドによる生産)・ODM(委託側が製品の設計・デザインを行い、製造のみを受託側に依頼する形態)企業などが中核を形成し、韓流ドラマやK-POPの世界的ヒットとともに、SNSやECを通じてデジタルマーケットを展開する販売網という相乗効果が、国際競争力を大きく高めました。

そして、韓国政府は昨年11月に「K-Beauty輸出成果拡大策」を発表。国家的な取り組みで美容産業を支援していくことを決定しました。

一方、日本における化粧品分野の研究開発や技術力は世界最高水準です。とりわけIFSCC(国際化粧品技術者会連盟)の受賞数は、1970年以降ずっと世界1位を維持しています。また、ネイル産業でも民間が技能認定資格制度を作り、技術を向上させてきました。

しかしながら、日本では各業界の自助努力に依存していたため、世界市場において大々的にブランド発信を展開する力や緻密な戦略が不十分で、その優位性を十分に発揮できないでいます。このままでは、高い品質や技術を持ちながら、国際競争で埋もれてしまいかねない。

そこで業界横断的な組織を作り、国が支援する仕組みを構成していく必要が生まれました。各業界を横断的に束ね、国と連携して世界に発信していく。その戦略を作ることがわれわれの役割です。
・・・・
美容関連産業を管轄する経済産業省と厚生労働省の連携をスムーズにするのも、私たちが目指すところです。具体的には、内閣府に担当部署を置き、そこが経産省と厚労省などを包括した国家戦略を作る役割を果たすという構図です。


――そしてJ-Beautyが日本経済を牽引する産業の1つとなるということですね。

その可能性は非常に大きいと思います。日本の美容の価値を知ってもらえば、世界的な需要が高まることは確実です。

日本の美容室や理容室でのサービスは世界的に定評があるので、日本への旅行者にはぜひとも体験してもらいたい。その体験を機に、日本のさまざまな製品も購入してもらいたい。

人気アニメのキャラクターとコラボしたいというサロンも出てきています。ネイルサロンで人気キャラクターの絵を爪に描くサービスを実現したいというアイデアもあり、権利者にも利益が出る形を作っていきたいです。

また、海外に進出したいという美容関係者にも、支援の仕組みを作りたいと思っています。海外でしっかり稼いで、日本に還元してもらうことが必要です。

日本はいま人口減少問題が深刻ですが、国内のパイを取り合っている場合ではありません。むしろ、アジアを中心に世界の需要を取り込んでいくことができれば、美容業界は成長し、単価が上がり、関係者の所得も上がる。

とくに女性が多い産業ですので、伸びしろは大きい。そういう循環をうまく作っていくことを目標に、J-Beautyを発信していきたいと思っています。

引用サイト:東洋経済オンライン   こちら





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Last updated  2026.07.08 08:00:06
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