東方見雲録

東方見雲録

2026.08.22
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カテゴリ: ものづくり



初めから「人間に食べられるため」に作られたとしか思えない不自然な姿から、一部では「古代人に宇宙人が授けた食糧ではないか」とまで囁かれているが、

「それは人間が利用しやすいように選別、改良したからだと思います」

こう言うのは、鳥取大学で異種間交雑による細胞の多様化の研究に注力している石井孝佳准教授。
・・・・
’25年誕生! 食料危機救う新種
’25年、石井准教授が参加した研究グループでは世界で初めてトウモロコシとコムギの卵細胞、精細胞を任意の数を用いて、顕微鏡下で融合させることによってトウモロコシコムギを創り出した。果たして、どんな植物になったのか。

「見た目はコムギです。交雑すると、トウモロコシ由来の核ゲノムが受精後に脱落しました。なので見た目はコムギです。一方、エネルギー生産や環境のセンサーとして働くミトコンドリアゲノムはコムギとトウモロコシの雑種ゲノムになっていました」

ミトコンドリアゲノムが雑種になったトウモロコシコムギを乾燥地研究センターの圃場で植えて実験をしてみると、



これから改良を重ねて、トウモロコシの特徴をもつコムギができたらいいなと思います。けれど、それは数年でできるものではなくて、数十年、あるいは僕が生きているうちにできないかもしれない。それでも世界になかったものを作り出す技術は確立できた。地球上のいろいろな環境に適応した種間の交雑が可能になれば、素晴らしいなと思います」

かつて人々は何千年もかけて、テオシントという植物からトウモロコシを作り出した。今、最新のテクノロジーで、これまでになかった植物を作り出そうとしている。宇宙人が持ち込んだと思われるようなものも生まれるのだろうか。

▼石井孝佳 鳥取大学国際乾燥地研究教育機構准教授。細胞工学と染色体工学の技術により乾燥などのさまざまなストレスに強い作物を開発。’25年に東京都立大学岡本龍史教授、神戸大学妻鹿良亮准教授らとともにコムギ−トウモロコシ雑種植物の創出に成功した。

取材・文:中川いづみ
引用サイト: こちら


引用サイト:細胞の多様化による乾燥地作物の改良   こちら


関連サイト:研究者詳細 石井 孝佳 (イシイ タカヨシ)   こちら
関連動画:カニジル 乾燥地農業最前線   こちら

関連日記:2026.03.12の日記 鳥大乾地研、辻本教授   こちら
関連日記:2026.03.12の日記 「麦は枯れない」舞台 乾燥地研究センターの挑戦   こちら





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Last updated  2026.08.22 09:00:05
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