プレリュード

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2010年09月12日
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「名曲100選」    モーツアルト作曲 「レクイエム」ニ短調

「レクイエム」作曲を始めたのはモーツアルト(1736-1791)が亡くなった1791年の7月頃のことだと言われています。ちょうどオペラ「魔笛」を書いていた頃だそうです。 その作曲の経緯はこうです。

1791年のある日のこと、灰色の服を着た、痩せた背の高い男がモーツアルトを訪ねてきました。 何か不気味なオーラに包まれた感じの男だったそうです。 彼はモーツアルトに「私のご主人様があなた様にレクイエムの作曲を依頼致しております」と言って、多額の謝礼金を差し出したのです。依頼主の名前を一切明かさずに、モーツアルトが承諾するとすぐに帰って行ったそうです。

この名前のわからない高額の「レクイエム」作曲依頼と不気味な感じの使いの男によって、モーツアルトは次第にこれを「地獄の使者」のように感じて脅迫観念に獲り付かれように感じたそうです。

モーツアルトは、死の年には多額の借金を抱えており、この作曲の高額依頼は渡りに船と言った感じでした。そしてその年の9月にオペラ「魔笛」の初演が終わると、この「レクイエム」の作曲にとりかかったそうです。

その頃には起きて曲を書き続けることが難しくなってきたほどに、彼の体は衰弱が激しくなってきて、とうとう床に就いてペンを走らせる事態になり、弟子のジュスマイヤーに「この曲は僕自身のために書いているんだ」と言うほど、自分の死が遠くないことを自覚していたようです。

そしてその年の12月4日の夜、モーツアルトは八小節で止まっている「ラクリモザ(涙の日)」の楽譜をジュスマイヤーに見せながら、涙ながらに残りの音楽を書く指示を与えて、数時間後の12月5日午前零時55分に息を引き取ったそうです。 

彼の言葉通り、この「レクイエム」はモーツアルト自身の死を弔う曲となってしまいました。

ウオルフガング・A・モーツアルトはこうして1971年12月5日、35歳の若過ぎる死でその生涯を閉じています。

愛聴盤 



WPCS11102 1989年ライブ
(エラート原盤 ワーナーミュージック WPCS-11102 1989年10月ライブ録音)

(2) カール・ベーム指揮 ウイーンフィルハーモニー管弦楽団・合唱団

UCCG4639 1971年録音
(グラモフォン原盤 ユニヴァーサル・ミュージック UCCG4639 1971年録音)

(1)は1000円盤 (2)は現在国内プレス盤として入手可能なディスクです。







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最終更新日  2010年09月12日 00時07分18秒 コメントを書く


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