premier's  Diary

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2009.05.21
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カテゴリ: パソコン講座

■ 4つの新ラインアップとiモード10年目の進化



 たとえば、約1年前の2008年4月には「新ドコモ宣言」とともに、ロゴを含めたコーポレートブランドを一新した。業界でもっとも古いブランド ロゴを捨て去り、それまで曖昧だったコーポレートカラーを「ドコモレッド」と呼ばれるハッキリとしたものに決め、イメージを一新することに成功した。

 これに続き、昨年11月にはmova(ムーバ)時代から続いていた「高機能モデル」「普及モデル」というラインアップ構成を見直し、ユーザーの 価値観やライフスタイルに合わせたラインアップとして、新たに「STYLE」「PRIME」「SMART」「PRO」という4つの新シリーズを発表した。 新ドコモ宣言をはじめとする取り組みがNTTドコモの企業としての姿勢やイメージを変えたものあるのに対し、端末ラインアップはユーザーから直接、見て、 触れる製品群をネーミングルールとともに一新することで、生まれ変わったNTTドコモを演出しようとした。

1年1カ月前、「新ドコモ宣言」が発表された(写真は現ドコモ相談役、当時社長の中村維夫氏) 昨年11月には4つの新シリーズが発表された
1年1カ月前、「新ドコモ宣言」が発表された(写真は現ドコモ相談役、当時社長の中村維夫氏) 昨年11月には4つの新シリーズが発表された

左が新しいiモードの仕様に基づくiメニュー。右は従来型iメニュー

左が新しいiモードの仕様に基づくiメニュー。右は従来型iメニュー
 そして、今回の2009年夏モデルの発表では、昨年11月に発表した端末の後継モデルを中心にラインアップを拡充し、 さらに幅広いユーザーのニーズに応えようとしているが、主力であるiモード端末については、10年の節目を機に、ブラウザなどの仕様を拡張し、LTE時代 を見据えた新しいiモードへ進化しようとしている。iモードはビジネス的に世界でもっとも成功したモバイルインターネットサービスだと言われるが、端末と の連動による高度なサービスが実現される一方、端末に搭載される仕様がしっかりと決められており、特にブラウザ周りについてはパソコンのインターネット環 境に比べ、自由度が低いとされている(その分、メリットも多いのだが……)。

 しかし、インターネット環境はWeb2.0以降、大きく進化を遂げ、多彩なコンテンツが登場しており、今回のiモードブラウザの拡張もこうした 動きの影響を受けたものになる。端末ではブラウザ利用中の左右キーの操作が開放され、コンテンツについてはページサイズの拡大やインラインFLV動画の再 生、WMVフォーマットの対応、JavaScript対応となることで、今までよりもクオリティの高いコンテンツやサービスが生まれてくる可能性が高い。 ただし、その分、パケット通信料も高くなるため、ユーザーとしては5月から開始額が値下げされた「パケ・ホーダイ ダブル」への加入を検討した方が安全だろう。

iアプリタッチは、対応機種同士をかさねて紐付けて、ゲーム対戦できる
 新サービスやユーザビリティの面でも注目できるところは多い。たとえば、iアプリタッチはFeliCaのiC通信を使 い、Bluetoothのペアリングを簡単にしようというものだが、Bluetoothを利用した対戦ゲームだけでなく、Bluetoothでペアリング された2台が離れたところにいる他のペアリングされた2台と対戦できるといった使い方も考えられており、iアプリオンラインなどへの発展も期待できる。

 機種変更時の設定情報の引き継ぎも興味深い。簡単に言ってしまえば、機種変更したときに旧機種で設定していたアラームや文字入力、発着新設定な どの情報を新機種に引き継ぐというものだが、この実現はかなり難しかったのではないかと推察される。というのも設定情報を引き継ぐためには各端末の設定情 報の管理が統一されている必要があるうえ、端末プラットフォームもLinux系とSymbian系で分かれているからだ。プラットフォームが統一されてい る他社ができていないのに、NTTドコモが先にできてしまうあたりも変革の証のひとつと言えるかもしれない。

夏モデルのコンセプト

夏モデルのコンセプト
 次に端末についてだが、決算会見では今後の成長株としてスマートフォン市場の成長に期待を寄せている旨が明らかにさ れ、今回はWindows Mobileに加え、従前から注目を集めていたGoogleの端末プラットフォームである「Android」を採用したモデルも登場した。Android についてはまだ未知数の部分が多いが、ユーザーとしても新しい選択肢が増えることは歓迎できる。

 各機種の概要については後述するが、今回のラインアップにはいくつか特徴的な部分がある。全体的にはユーザーの価値観やライフスタイルで分けて きた4つのシリーズに、従来の情緒的な価値観に加え、機能的な価値を加えている。これはスペックでシリーズを分けるということではなく、各商戦期のタイミ ングでそれぞれのシリーズごと、あるいは機種ごとに特徴的な機能が搭載されることを意味する。たとえば、今回のSTYLEシリーズでは6機種中3機種に防 水モデル、PRIMEシリーズでは6機種中3機種が8Mカメラ、1機種が10Mカメラを搭載し、カメラ機能の使い勝手も強化するなど、各シリーズごとにあ る程度の傾向を持たせている。

 また、昨年11月に発表された4シリーズは、従来の90Xi/70Xiシリーズのイメージが強いうえ、ネーミングルールの変更で区別をしにくく したように見えてしまい、一部には「PRIMEシリーズが90Xi、STYLEシリーズが70Xi」のような誤解も生まれた。今回の2009年夏モデルも 同一ルールで型番が付けられ、各シリーズに振り分けられているが、一部のモデルを除き、従来よりも少し各シリーズごとの傾向がハッキリしてきたようにも受 け取れる。
2009年夏モデルのPRIMEシリーズ
2009年夏モデルのPRIMEシリーズ

 全体の分布についても少し見てみよう。メーカー別ではシャープが4機種(内1機種は同一モデルをベースにしたコラボ レーションモデル)、NECが4機種、パナソニックが3機種と多く、これに富士通とLGエレクトロニクスが続くが、富士通は3月にらくらくホン ベーシックIIを開発し、NECとパナソニックも3月に従来の706ieシリーズの後継モデルとなる「N-05A」と「P-06A」をリリースしているた め、実質的にはシャープ、NEC、パナソニックc、富士通の4社がほぼ拮抗した状態となっている。ただ、パナソニックは今回発表されたモデルに「P- 10A」という型番があることからもわかるように、すでに新シリーズで10機種めを開発しており、機種数の多さでは他社を一歩リードしている。
STYLEシリーズ
STYLEシリーズ

 シリーズ別ではSTYLEシリーズとPRIMEシリーズが6機種ずつ、SMARTシリーズが2機種、PROシリーズが 3機種、PRIMEシリーズをベースにしたコラボレーションモデルが1機種だが、STYLEシリーズとPRIMEシリーズの多くは昨年11月に発表された モデルの後継であるのに対し、SMARTシリーズとPROシリーズは基本的に追加モデルとなるため、店頭での各シリーズのモデル数の差はそれほど大きくな い。この分で行くと、今後はSTYLEシリーズとPRIMEシリーズを積極的に入れ替えつつ、SMARTシリーズは少し長いスパン(1年程度?)でモデル チェンジを行い、PROシリーズはOSのバージョンアップや新しいプラットフォームの採用など、各製品ごとのライフサイクルに合わせて、ラインアップを拡 充していくことになりそうだ。
SMARTシリーズ PROシリーズ
SMARTシリーズ PROシリーズ





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最終更新日  2009.05.21 04:47:02
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