10分間の充電で1分通話可能 電池切れへの不満に応える
太陽電池を本体に搭載した本格的な携帯電話端末が登場した。シャープの防水対応太陽電池付き携帯電話「SOLAR PHONE(SH002)」である。KDDI(au)が今夏の新モデルとして6月4日から発売を開始した。
折り畳み式の携帯電話の表パネルに太陽電池が搭載されており、本体内の二次電池に充電できる。屋外での充電時に予期せぬ雨などで故障が起きないよう、防水仕様にした。防水の太陽電池携帯は世界初だという。
太陽電池自体はシャープが住宅の屋根用に販売している多結晶シリコン型の太陽電池パネルと同じもの。出力などの仕様は明らかにしていないが、快晴時なら10分間の充電で1分間程度の通話、もしくは2時間程度の待ち受けが可能だ。

太陽電池の下部のサブディスプレーには、その時々の充電状態を太陽のマークで表示する。太陽光が強く最適な条件で充電している状態から、充電でき ない状態まで4段階ある。実際に持ち歩いてみたところ、屋外はもちろん、晴れた日なら室内や電車の窓際でも多少は充電できた。電池切れでメインディスプ レーが使えない際には、サブディスプレーに通話可能な時間の目安が表示される。
KDDIが今夏の新モデルの発売直前に実施した消費者調査では、新機種の中で太陽電池携帯が最も反響が高かったという。KDDIサービス・プロダ クト企画本部プロダクト企画部の繁田光平・商品戦略2グループリーダーは、「環境への意識の高まりもあるが、電池切れの不満を解消できるのではないかとい う期待感が強い」と分析する。
携帯電話への不満は、圏外になるなど「電波」に対するものと、「電池」の2点に集約される。同社では、消費電力を落としたり充電時間を短くするといった工夫と並行し、電池切れへの対応策として太陽電池の搭載を検討してきた。
10年近く前に検討を始めた当初は、「数時間の充電で1分の通話というレベルで、とても商品化できなかった」(繁田グループリーダー)。その後の 技術革新によって、ようやく通常の携帯電話と比較してサイズや価格がそん色なく提供できるめどが立ち、約1年前に具体的な商品開発に入った。
今回搭載した太陽電池の重量は4g。携帯電話の標準重量130gと比べて、太陽電池の重さをほぼ感じないところまで軽量化できている。価格も店頭販売価格が5万円台後半と、他の高機能携帯電話と同等に抑えた。
開発時に苦労したのは、強度と端末間の変換効率(注1)のばらつきだ。屋根に設置するのとは異なり、携帯電話は持ち歩く時に落とすことがある。そこで、太陽電池の表面をプラスチックで覆い、厳しい落下試験を実施して強度を確認した。
だが、このプラスチックにも悩まされた。デザイン上、プラスチックに色を付けたことで、変換効率にばらつきが出てしまったのだ。ピンクと青、白の 3色のうち、ピンクの端末で変換効率の低下が見られたという。調整を重ね、最終的にはカラー間の変換効率の差は誤差の範囲内に収めた。
KDDIは今後も太陽電池携帯電話のラインアップを拡充する方針。将来的には、利用者間で発電量を競い合う仕組みや、太陽電池によるCO 2 排出量の削減分を、料金やポイントといった形で利用者に還元することも検討しているという。
年賀状は早いほうが・・ 2017.09.07
パソコンメンテナンス 2017.07.06
土日もなんだか忙しいなあ 2016.12.12
PR
キーワードサーチ
カレンダー
コメント新着
フリーページ