2010年版のセキュリティー対策ソフトが出揃う
わずか数秒ごとに発生する新手のコンピューター・ウイルス。これを迎え撃つウイルス対策ソフトメーカーの対応が追い付かず、新種のウイルスを見逃すケースも増えている。
こうした問題点を解消するため、今年バージョンアップされたウイルス対策ソフトは、「レピュテーション」と呼ばれる新しいウイルス検出システムを導入したものが多い(図1、図2)。
レピュテーションとは「評価(reputation)」という意味。ソフトメーカーは世界中のユーザーからパソコンに保存されているファイルやアプリ ケーションのデータをリアルタイムで収集し、ファイルの特徴を分析する。評価する情報は、ソフトメーカーによって異なる。例えば、シマンテックでは、ファ イルの作成日時やインストール数などを分析し、「入手先が分からない」「インストール数が極端に少ない」などの条件から、疑わしいファイルを判別。この評 価を基に、疑わしいと判断されたファイルがダウンロードされそうなときに警告を出す。これにより、未知の脅威に対抗できるという。
これまで主流だったのは、ウイルスやワームの特徴をまとめた「ウイルス定義ファイル(パターンファイル)」を照合して、ウイルスかどうかを判別す る方法。ところが最近では、新種や亜種ウイルスが急増。メーカーがそのサンプルを入手するまでの間は定義ファイルも更新できず、未知のウイルスを見逃す原 因になっていた。今回のレピュテーション・システムは、ユーザーからリアルタイムで情報を集めることで、タイムラグを解消するのが狙いだ。
新種や亜種ウイルスの増加により、ハイテク犯罪の件数も増加の一途を辿っている。日本国内でも、2009年上半期だけで、ハイテク犯罪の件数は 3870件に上り、「前年同期と比べて76.6%も増加した」という(警視庁ハイテク犯罪対策総合センター情報班長の平川敏久氏)。
今後のセキュリティー対策では、ユーザーの協力が不可欠。各自が情報提供に協力すれば、それがレピュテーション・システムの信頼性を高めることになる。
[注]Windows 7には、12月上旬に対応する予定
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