
バックアップやり直し 容量も足りない?
バックアップソフトがウィンドウズ7に非対応であることを、作業が終わってからやっと気付いた私。「7」の導入ディスクに入っていた親切な「アップグレードアドバイザー」が教えてくれたのだった。
もし後でデータの復旧ができないとしたら、バックアップの意味がない。なんとかしなければ……。
まずはバックアップソフト自体を更新する必要があるようだ。調べると、「Acronis True Image Home 2009」という「7」対応の最新版がダウンロード販売されていた。旧版ユーザー向けの優待版をカード決済で購入し、パソコンに落とす。
「7」の「アドバイザー」が指摘してくれたことが、もう一つあった。「7」は、インストールするドライブに16ギガ・バイトの空き容量が必要 (32ビット版の場合)。しかし、うちのパソコンのCドライブには空きが14ギガしかなかったのだ。いらないソフトを消しても2ギガの空きを確保するのは 難しそうだ。
物理的に容量が足りなければ、大きなハードディスクへの換装が必要だが、うちの場合、実際は合計約500ギガあるハードディスクをCとDのドライ ブ領域(パーティション)に分けて使っている。Cドライブへの割り当てを増やせばいいだろう。パーティションを変更できるソフト「Partition Manager」で空きを10ギガほど増やすことにした。
このソフトはディスク内のデータを消さずに領域を変更してくれるので便利。難点は時間がかかることだ。「C」ドライブが無事に増えるまでに約2時 間を費やした。ここで改めて、さきほど買って入れた最新バックアップソフト「True Image」を実行。前回のバックアップファイルは全部削除してや り直すことにする。
なんだかとてもムダなことをしている気もするが、ディスク領域の設定は先ほどと変わったわけだし、念のためだ。
心配したネコが見に来た
USBの外付けハードディスクがアクセスランプを赤く光らせ、カリカリとデータを記録している。側面に手をふれると、かなり熱い。200ギガもの 書き込みを繰り返しているのだから負担は重いだろう。壊れたらイヤだなあ……とちょっと心配になる。“ずーっとパソコンの前で何をやっている?”とネコが 見に来る。遊んだりしながら、待ち時間をつぶした。
結局、再度のバックアップにも約1時間半かかった。ウィンドウズ7導入を決意してから、すでに5時間以上が経過しているが、いまだに準備の段階で足踏みしている。
ようやく「7」が入れられる
デュアルモニター環境で7を導入できました。ネコも満足?
5時間もかかってしまったが、ハードディスクの空き容量を確保しバックアップをし直した。これで準備は完了、のはず。やっと「ウィンドウズ7」を入れる時が来た。
インストールディスクを入れるとメニューが表示される。色々お世話になった「アップグレードアドバイザー」ではなく、今回は「インストール」を選ぶ。DVDドライブがファイルの読み込みを始めた。タイマーをセットして、「7」の導入にかかる時間を計ることにした。
インストール中にやらなければならない操作は特にない。以前のウィンドウズではPC環境によって別途必要なドライバー、ソフトなどを手もとに用意 しておき、画面の要求に従ってディスクを出し入れしたりしたが、今回の「7」は何も求めてこなかった。ひたすら「インストール中」の状況を表示するだけ。
このPCには液晶モニターを大小2台(ワイド22インチとスタンダード19インチ)つないでいるが、二つのモニターを自動で認識し、それぞれ適正 な解像度で表示したのにはちょっとびっくりした。再起動がかかり、やがていわゆる「ようこそ」画面が出て初期設定が開始される。「7」自体の導入にかかっ たのは約40分だった。
これなら確かに「簡単」と言えるだろう。時間もさほどかからず、PCの構成もほぼ自動で判断してくれる。従来のウィンドウズとはスマートさが違 う。ネットワーク機能も優れ、セットアップ中からインターネットに接続して更新ファイルを探し、さらに家庭内無線LAN上にあるプリンターやハードディス クレコーダーなどまで認識して正しい機種名を表示した(実際にプリンターで印刷するにはセットアップが別途必要だったが)。今回はPCの前に待機したが、 インストールが終わるまで画面を離れてネコと遊んでいても問題ないかもしれない。
XPから更新は初期状態、好みの環境に直す
PCは初期状態では使い勝手が悪い。「ウィンドウズ7」はXPからのアップグレードの場合、新規インストール同然のまっさらの状態になってしまう。必要なソフトを入れ直し、なるべく使い慣れた環境に戻さなくてはいけない。
まずは今どき欠かせないウイルス対策ソフトとファイアウオールソフトをインストールする。そして日本語入力ソフト「ATOK」や、よく使う単語を 覚えさせた個人辞書データも登録し直す。ウィンドウズ7には標準メールソフトがないが、私の場合はウェブメール中心なので愛用のブラウザー「ファイア フォックス」を追加する。「7」対応版はまだ出ていないようだが、最新版を入れたら特に問題なく動いた。ブックマークなどもバックアップから復旧。これら が元に戻せるかどうかでその後の使い勝手は大きく変わってしまうだろう。Cドライブを初期化しないで「7」を入れたためか、XPで使っていた各種ソフトの データが「WINDOWS.OLD」名のフォルダーでまとめて保存されていて便利だった。
うちのPCは、オンラインゲーム「ファイナルファンタジー(FF)11」のために組まれたマシン。FFが動かなければ7の導入は成功とは言えな い。仕上げにFFをセットアップする。メーカーのサイトから「7」対応の更新ファイルを入手する必要があるなど少し苦戦したが、元通りにすることができ た。
FFを実行してオンラインゲームの世界に無事復帰できるか試すと、いつもの黒魔道士のキャラクターで無事ログインできた。ゲーム上で知り合い数人を見つけ「うちも7になったよ」と報告すると、みんなで「おめでとう」と祝ってくれた。
その後も「7」は順調だ。PCの起動はうわさ通り早くなった。画面デザインも洗練された。深刻な不具合が出ればバックアップから前の環境に戻せる が、幸いそんな状況にはなっていない。「7」は古いソフトとの互換性も予想以上に高く、起動の際に警告が出ることはあっても大体動く。おかげでプロフェッ ショナル版ならではの「XP互換モード」(仮想のXP環境を作る機能)は、今のところ出番がない。うちの場合、「7」のホーム版で十分だったのかもしれな い。
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