著作権問題で先行きはまだ流動的
グーグルの検索サービス「ブック検索」(グーグルブックス)ベータ版が、新たにスタートしている。これは、書籍や雑誌、研究論文などを検索の対象とし、その一部もしくは全文を閲覧、ダウンロード可能にしたサービスだ。
まずは使ってみよう。ブック検索ページで書籍名や著者名、例えば「夏目漱石」を入力する(図1)。すると、夏目漱石の著書、漱石を題材にした書籍や雑誌の一覧が表示される。
トップに出た『草枕』を開くと、表紙に続いて目次や本文を、スクロールしながら読み進めていける。ただし、全文は読めない。全文表示される書籍もあるが、『草枕』は「限定表示」。一部のページが表示されるだけだ。
グーグルは、数年前から世界中の図書館の蔵書を中心に書籍を1冊ずつスキャンし、蓄積してきた。その数はすでに700万冊を超えるといわれている。これ を公開したのがブック検索で「世界中の書籍を発見可能にする」ことを目的としている。確かに、入手困難な絶版書籍などを簡単に見つけられるのはありがた い。ここでざっと中身を確認したら、直接アマゾンなどの販売サイトへ移動することもできる。米国では、どこの図書館が所蔵しているのかも調べられる。
「限定表示」になるのは、その書籍が著作権保護期間内にある場合や、出版社や著者の意向を受けた場合など。一部のページが表示される書籍もあれ ば、雑誌記事のようにページの一部のみが表示される場合もある[注]。一方、絶版の場合や、著作権所有者が限定できない場合などは、全文表示される。
ところが、ブック検索の著作権を巡る是非については決着していない。2004年にグーグルがブック検索の構想を打ち出したのを受け、著作者団体の 米国出版社協会と著者ギルドなどは、グーグルが書籍のスキャンデータを独占することに猛反発。その後、グーグルとの間で話し合いが持たれ、2009年11 月に2度目の和解案が提出されるところまで来た。だが、依然として反発も強く、欧州ではこれに対抗して独自の書籍検索サービスを設立する動きも出ている。 このため、ブック検索の先行きはまだ流動的だ。
とはいえ、将来的に書籍が物理的な本からデータへ移行するのは避けられない情勢にあるのは確か。この先、書籍が電子化されることで、何が可能になるのか。それを垣間見ることのできるサービスであるのも確かだ。
[注]この場合は、「スニペット表示」となる
年賀状は早いほうが・・ 2017.09.07
パソコンメンテナンス 2017.07.06
土日もなんだか忙しいなあ 2016.12.12
PR
キーワードサーチ
カレンダー
コメント新着
フリーページ