GPSを内蔵し、撮影した写真に緯度・経度の位置情報を記録できるデジタルカメラが増えてきた。ニコンが08年発売のクールピクスで先行したが、この3 月にはソニーとパナソニックが内蔵カメラを投入した。
従来、デジカメ写真への位置情報の書き込みは、「GPSロガー」と呼ばれる小型端末を使うのが主流だ。デジタルカメラと一緒に携帯し、GPSロガーが記 録した行動履歴とデジカメ写真の撮影時間を照合することで、撮影場所を特定して書き込む。
「GPSロガーだと持ち歩くのを忘れるし、撮影後も書き込みの手間がかかる。カメラにGPSを内蔵すればそれがない」。ソニーマーケティング・パーソナル イメージングMK課の高橋英悟氏は、GPSを内蔵することでの利便性を説明する。
「グーグルマップなどの電子地図サービスで簡単に撮影位置を表示できるなど環境が整ってきた」(カシオ計算機)ことも追い風になっている。
GPSを内蔵しないデジタルカメラでも位置情報を書き込める。GPSロガーは衛星から時刻と位置情報を継続的に取得し、デジカメ画像の撮影時間と照合す る。電池は1日程度しか持たないが、取得位置は比較的正確だ。
今春、GPSを内蔵してきたのは、ソニーとパナソニックの2台。いずれもクラスの上位モデルで、ハイビジョンでの動画撮影などにも対応する。
GPS内蔵といってもそれぞれ特徴がある。ソニーのサイバーショットは、GPSとともに初めて電子コンパスを内蔵した。撮影位置に加え、撮影方向も記録 できるため、写真に写っている山やビルの名前も地図から推定できる。
GPSの機能自体はオーソドックス。電源オンで測位を開始し、測位に成功した時点から15秒間隔で測位を続ける。測位を早めるため、GPS衛星の情報を インターネットで入手し、月1回パソコンからカメラにインストールする機能が新しい。
ソニーのコンパクトデジタルカメラの上位モデル。AVCHDでの動画撮影や最大270度のパノラマ写真が撮影可能な「スイングパノラマ」にも対応。ま た、トランスファージェットでのデータ転送も行える。GPSとともに電子コンパスを内蔵し、撮影方向も記録することができる。
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