多くのパソコンでWindows 7のXP仮想化技術を利用可能に
Windows 7の「XPモード」を自分のパソコンで使えず、悔しい思いをしていたユーザーに朗報だ。この3月、XPモードのアップデート版が公開され、多くのパソコン で利用できるようになったのだ。
XPモードとは、Windows 7上で仮想的にWindows XPを起動する機能のこと(これを「仮想化技術」という)。これにより、7では動作しないXP用ソフトや周辺機器を、7パソコン上のXPモードで動作させ ることができる(図1)。
ところが、せっかくのXPモードにもかかわらず「動作条件のせいで、利用できないユーザーが多かった」(マイクロソフトコマーシャルWindows本部 の細井智氏)。その最大の理由は、XPモードを使うには、パソコンに搭載しているCPUが仮想化技術に対応している必要があったためだ。この機能自体は、 高速に仮想OSを動作させるためのもので、まさにXPモードにはうってつけといえる。
しかし、CPUメーカーであるインテルとAMDが、仮想化機能を備えたCPUを供給するようになったのは、2006年以降。それ以前のCPUを搭載した パソコンではXPモードは使えなかった。
さらに問題なのは、対応CPUを搭載しているパソコンでも、BIOSで仮想化機能をオフに設定したパソコンも少なくないこと。パソコンによっては、 BIOSに仮想化機能の設定項目さえなく、設定を変えられないものもある。その場合は、例えCPUが対応していても、XPモードは一切利用できなかった。 このようにCPUの仮想化機能を必須としたことで、XPモードのハードルが高くなってしまい、XPモードを使えないユーザーが続出したわけだ。
今回、CPUの動作条件を撤廃できたのは、「ソフトウエアだけでも、ほぼ同等の性能を発揮できるようプログラムを改良できた」(細井氏)ため。そのアッ プデート・プログラムが、3月に公開されたということなのだ(図2)。
いざというときに、XPでしか動かないソフトも7で利用できるという安心感が、XPモードにはある。CPUの制限がなくなることにより、その安心感を、 より広いユーザーが享受できるという点で、このアップデートは価値がある。
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