個人情報などの重要データが入ったUSBメモリーをかばんに入れておいたら、かばんごと盗まれてしまった──。学校や企業がそのような事件を起こし て、情報流出事件として報道されることがある。また、USBメモリーが原因で、パソコンがウイルスに感染する事例、いわゆる「USBウイルス」も後を絶た ない。USBメモリーを活用する上で、この「情報流出」と「ウイルス感染」を防ぐことは、ビジネスパーソンとして不可欠だ(図1、図2)。
では、どのような対策を講じればよいか。個人的にUSBメモリーを使っている場合も、防止策はいくつかある。さらに企業などでは、より強固なセキュリティを備えたUSBメモリーを使う道もある。
まずは個人でできる対策から見ていこう。
第一はウイルス対策。USBメモリーは、会社や出先などさまざまなパソコンで利用する。もし、利用したパソコンがUSBウイルスに感染していた場合、知らぬ間に自分のUSBメモリーにウイルスがコピーされてしまうので要注意だ(図3)。
USBウイルスは、パソコンに接続したときに自動的にメニュー画面などを開く「自動再生」(オートラン)の仕組みを悪用する。自動再生の処理選択画面や 右クリックメニューを偽装してユーザーをだまし、ウイルスを実行させるケースもある(図4)。Vistaでは、挿しただけでウイルスが実行される可能性も あった。このため、WindowsXPとVistaに対しては、USBメモリーの自動再生を無効にする追加プログラムが2011年2月から WindowsUpdateを通じて自動配布されている(図5)。またWindows7は、標準で自動再生が無効になっている。
ただし、自動再生が無効になっていても、中に入ったウイルスをユーザーが実行してしまえば感染する。被害を防ぐには、保存した覚えのないファイルを不用 意に開かないことが肝要だ。また、出先から戻って自分のパソコンにUSBメモリーを挿したときは、開く前にUSBメモリーのウイルスをチェックする習慣を 身に付けるとよい(図6)。

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