premier's  Diary

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2013.04.26
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カテゴリ: パソコン講座

あなたはiPad派? それともiPad mini派?

 iPad miniとiPadの第4世代が発売されて約半年がたつが、使い込むと新たな側面も見えてくる。次世代の登場がそろそろウワサされる中、値下がりした時点での購入を考えている人は、どちらが自分に適しているのかしっかり見極めておいたほうがいい。

 ちなみに『 フリック!デジタル 2013年5月号 』は「iPad vs mini」特集なので、併せてお読みいただきたい。

フラットに比較すると、まったく違う商品だ

 iPadと、iPad mini。この二つの端末は、似てるようでまったく違う。動作しているOSも、できることもほぼ同じだが、実際のありようとしてまったく違うのだ。半年前に発売された時、雑誌やWebの記事は登場したばかりのiPad miniを中心とした紹介になっていたので、ここであらためて、平等なスタンスで両モデルを比較してみよう。

 フラットに見ると、9.7インチの液晶を持つiPadと、7.9インチの液晶を持つiPad miniにあまり大きな違いはないように思える。しかし、重量は約2倍。バッテリー容量は約3倍。画面の情報量は4倍。見た目があまり変わらないのに、これだけ明らかな違いが内包されているのが選択上の一つのポイントだ。

iPad(奥)とiPad mini(真ん中)は想像しているよりも違いが大きい。重量で約2倍、電池容量で約3倍、画面のピクセル数で4倍の差がある(手前はiPhone 5)  

多いのはiPad mini派

 iPad miniの重量はフルサイズの半分以下である。この差はとても大きい。日々持ち歩くことが多い人、とりわけ電車通勤をしている人などの場合、それだけでiPad mini有利になる。「(コートなどの大きめな)ポケットに入る」「つり革をつかみながら片手で持てる」など、持ち運びの利便性が高いのだ。

iPad mini(左)は312g、iPadは662g(右)。重さが2倍以上違う(写真の計量数値は参考まで) 

 iPad miniのCPUは半世代前の物だが、画面サイズが小さいのでそれでも十分。電池の持ちも10時間とフルサイズのiPadと変わらない。

 SNSでやり取りする、Webをブラウジングする、メールを使う、スケジューラーや住所録として使う......などの使い道であれば、miniで十分だ。価格が安いというのもメリットだろう。周囲の人に聞いてみると、iPad mini派の人が圧倒的に多かった。やはり優れた携帯性が評価されたのだと思う。個人的に気になるのは、ソフトウエアキーボードが少し打ちにくいことだろうか?(表示面積が小さい)

iPadは誰に向いているか?

 対して、フルサイズのiPadを選ぶのは、自宅で作業するフリーランスや、主にクルマで移動する人が多かった。常時電車内へタブレットを携行する必要がない人たちに支持されているようだ。

 iPad派が一番評価しているのは、Retinaディスプレイの性能だった。フルサイズのiPadの液晶は、2048×1536ピクセル。iPad miniの4倍である。確認していただければ分かるが、これは通常のデスクトップ用23インチクラスのディスプレイよりも情報量が多い。写真、イラストなどを携帯して見るのに、これほど素晴らしいディスプレイはほかにないのだ。

iPad Retinaディスプレイモデル(左)と、iPad mini(右)の画面のアップ。Retinaディスプレイがいかに美しいかよく分かる 

 具体的には、カメラマンやイラストレーターならフルサイズのiPadのほうが向いているだろう。ドットの粗さを感じないRetinaディスプレイの表示は、レベルの高い商業印刷よりも高精細に見えるほどだ。また、電子版のコミックスや雑誌などでは、拡大しなくても細かい文字やキャプションまではっきり判読できるメリットも大きい。

 もちろん、iOSシリーズ上最強のマシンだから、性能的に不足を感じることはない。Macなどのパソコンを対象に考えてみても、iOS独特のサクサク感と、CPUを含むマシンパワーの組み合わせは、ある意味最強かもしれない。

 そして数値だけでは捉えられない、iPadならではの快適さを評価してフルサイズのiPadを選ぶ人も少なくない。そもそも、スティーブ・ジョブズが心に描いた『iPad』のコンセプトはこのサイズなのだから。

そろそろ登場する次世代を予想

 さて、次世代のiPadはどうなるのか。2010年の発売以来、ほぼ毎年更新されているが、現在のデザインは2011年のiPad 2と同じもので、これでもう丸2年以上変わっていない。第3世代のRetinaディスプレイ搭載時、ごくわずかに厚くなったが、第2~4世代の基本的な形状はそのままだ。しかし、iPhoneのモデルチェンジサイクルと考え合わせると、次のモデルはボディー構造も含む大幅変更と、内部的なマイナーチェンジを行う可能性が高い。

 新モデルを渇望するファンの期待に応えるため、第5世代はボディーデザインがガラッと変わっていいはずだ。「重い」という意見が多いので、薄く、軽くなり、iPad mini同様、裏面肩部のRが強く、表側のふちは斜めにカットされたピカピカと光るエッジが設けられるのではないか、と勝手に想像している。

iPad(下)のボディは穏やかなRを描く、iPad mini(上)は、もっと強いRで回り込む 

 もう一つあり得ることとして、液晶がワイド化する可能性があると思う。iMac、MacBook Air11インチ、iPhoneなど、現在アップル製品の大半がほぼ16対9の画面比率になっている。MacBook Proも16対10だ。iPadシリーズだけが4対3に取り残されているのは不自然な気がする。タテヨコを随時切り替えて使うiPadのコンセプト的にはこの比率でいいのかもしれないが、それが変わるかも? と考えるとワクワクする。

iPad miniはおそらくマイナーチェンジ

 次に出るiPad miniに関してはマイナーチェンジにとどまると思う。多くの人が予想しているRetina化は果たされないだろう。

 iPad Retinaディスプレイモデルのバッテリーは、iPad miniの約3倍の容量。4倍のピクセル数を持つディスプレイを支えるためにはこれだけのバッテリー容量が必要になるのだ。わずか半年で、iPad第3世代が第4世代になった時も、Retina化で負荷のかかったCPU/GPUに、従来搭載していたA5XからA6Xへ増強している。バッテリーとCPU/GPU能力に大きく負担のかかるRetina化をiPad miniに持ち込めるとは思えない。

 さらに、iPad miniをRetina化すると、326ppiでiPhoneと同じになってしまう。使うときの目からの距離を考えると、iPad miniにそこまでの高精細化が必要とは思えない。重量増(もしくは駆動時間減)、CPU/GPUへの負荷(動きにひっかかりが出たりする)、高価格化が不可避なiPad miniのRetina化は可能性が低い、というのが私の考えだ。Retina搭載miniを望む声は多いが、そのために動きに引っ掛かりが出て、連続駆動時間が5時間(もしくは重量増)、値段も上がる......では誰もが躊躇するはずだ。

 廉価でコンパクト、スケジュールやWebの閲覧、SNSやメールに便利なiPad miniと、ちょっと値段は張るが、グラフィックが強力なiPad Retinaディスプレイモデル......という明確なコンセプトの違いは維持されると考えるほうが合理的だ。

 もちろん、安価で、省電能力に優れ、美しい小型のRetinaディスプレイが開発されれば、解決する問題だが......。

6月のWWDCはもっとロングスパンの発表があるかも!?

 これまでのサイクルからしても、新モデルの登場時期は今から10月の間のどこかだろう。例年春がiPadのシーズンだったが、昨年からすべてが秋に集中するようになった。年間の新製品を秋に集中させる作戦なのか、それとも別の季節に、我々がまだ予想もしていないビッグな新製品を登場させるため、既存製品発売のタイミングを調整しているのか。もっともUSでは9月から新学期が始まり、12月のクリスマスシーズンに向かう時期だから、この時期に発売するのは合理的だとは思う。

セルラーモデルはLTEになって飛躍的に便利になった。同じ料金でも3Gの時と違い、どこでもWi-Fiの電波が入っているような速度で使える 

 もっと長期的な目線でいえば、iOSとOS Xがこのまま延々と続くとも思えない。iOS 6の次はiOS 7だろうが、その先iOS 10とか、iOS Xとかになるとややこしい(笑)。OS Xにいたっては、次が10.9だから後がない。10.10なんてことになると意味が分からないし。

 というバージョン名だけの問題ではないと思うのだが、今年のWWDCでは、このあたりの見通しについて、なんらかの発表があるのではないかと思う。

 iOSとOS Xを合流させることはない、プロのクリエイティブ・ワークにはOS Xが必要だと、以前同社の発表にあったが、iOSが担当する領域がもっと広がるということはあるかもしれない。昔、iBookとか、ProではないMacBookがカバーしていた領域をiOSがカバーしていくとかね。

 あまり想像の翼をたくましくしすぎても、妄想のそしりを免れないかもしれないが、昨年秋からのアップルの長い沈黙(大胆な新製品が発表されていない)は、大きな変化の予兆のような気がしてならない。これからのアップルの発表が楽しみだ。

もしかしたら、この長い沈黙は新製品登場の予兆かも......(写真は、うわさされているiWatch......ではなく、Luna TikのiPod nano用ケース)





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最終更新日  2013.04.27 04:39:23
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