shinの じゅく日誌

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Dec 14, 2007
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今週の岳を読んだ。

終盤を読んでいて、涙がこぼれた。

悲しいのだけれど、それだけで泣いたのではない。

勇気づけられて泣けた。



山小屋のおばさんの思い出話。

少年院から出てきた少年が、山小屋に預けられた。

おばさんは彼のことを薄気味悪がっていた。彼は殺人の罪で少年院に入っていたからだ。

翌日の朝になり、彼は朝ごはんを作ってくれていた。彼の作った玉子焼きをおばさんは食べた。

おいしかった。そして彼は笑った。



ひとりトイレの中で、疑った自分を責めた。

でもおばさんは強くてやさしい。気持ちを入れ替え、彼をわが子のように関わることを決意した。

それから彼女は彼に対して厳しく接した。まるで冬の山のように。

理由があった。

彼が山を降り、再び社会のなかで生きていくときに、強くなければ生きてゆけないからだ。



ついに彼は山を降りることになった。

けれど彼はそれを拒んだ。

同じ悲劇を繰り返したくないからだ。

そのときのおばさんが言った台詞が心に響いた。



頑張って、高校に行って
頑張って、仕事して

また、山にいらっしゃい




そして彼がやってきた。

それも奥さんと子供たちを連れて。

おばさんはそれを見るなり、トイレに向かった。


人は大切な人のやさしさを決して忘れない。



頑張って生きてゆける。

そう思った。





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Last updated  Oct 5, 2008 12:28:09 AM


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shin1977jp @ 19choさんへ はじめまして。 ぼくもついつい頑張れよ…
19cho @ Re:3年ぶりの再会(12/18) こんばんわ^^ 卒業生が尋ねてきてくれ…
shin1977jp @ おお!奇遇ですね。 僕も親近感を持ちました。 ひとつのこと…
まっさち @ 私も見ました 良かったですよね。 同世代の女性が頑張…
shin1977jp @ nagachan0405さんへ ありがとうございます。 僕も登録させて…

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