ガーデンデザイナーのブログ

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2006年12月07日
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カテゴリ: 愛鋏 植木鋏
先日の手入れの件で若師を諌めた。手入れを覚えたての頃は余程木を切ることが面白いらしい。


「庭師とは何か」の項で触れた様に、あえて「刈り込み植木屋」と書いたが「うち」にも存在した。まだ、若いので取り返しのつかない事ではない。しかし、大切なことは「なぜ」切るかだ。物事には必ず理由があり飛ばす必要の無いものまで切り飛ばすとは・・・

手入れの基本的な理由には幾つかの理由がある。

1、障害となる為。(歩行障害/建造物への障害)

これは総てに共通している。計画の段階で庭師として論外のはず。

2、鑑賞のため。

これは「庭師」が庭全体を通して判断することなので手入れの頻度をコントロールすることは当然の仕事。単なる作業とは違う。

3、相互理解のうえ、約7ヶ月間の清涼感を得るため、



彼はこの錯覚に陥ってしまった。時としてそれは本人が望んでいることに気がつかない。何でも刈り込まれた木では本来の木の特性を無視しているのと同じこと。もちろん例外もある。計画的にその様に設えているのであれば立派な理由になる。

雑木を扱った庭では、手の入れ方の多くを自然の模範としているが、先端が折れたりする理由は、風圧、ムシや病気によって先端を失うことはあっても故意に失うことはない。また、懐の込入った枝も日陰によって淘汰される。自然樹形では特別な理由のない限り、枝組織はそれ程乱れることは無いはずである。年を重ねる手入れの度に、自然樹形から遠のき、樹形が硬くなるのはどうかと思う。






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最終更新日  2006年12月08日 00時29分53秒
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