昨日は、今年一年を振り返って総括をしました。それぞれの持ち場の中で技術的な指摘や成長など勉強会での応用などです。今回は、「崩し」についてです。

とくに、私どもスタッフに延べ段の崩しについて理解が足りないことや、何故ジグザグなのか、また、延べ段の役割など確認の意味で各々に忌憚の無い意見を求めました。この文章では判りにくい部分ですが私たちスタッフには大切な事です。まず、延べ段はデザイン上の形だけではないこと、時折、雑誌で見よう見真似で造られた物を見る。形はそれなりに出来てはいるが、何故崩しているかは明らかに理解できていない。
怖い事は、それが形となって表れてしまうこと。既に景色を持つ鎌倉などではあえて特別景色(水場やオーナメント)を設けない現場もある。「何故そこを歩かせるのか、何故、欠け張りがあるのか、」禅問答のようにしつこく追求します。
スタッフ間の禅問答です。
問 、「写真は、形としてみれば旨く貼れているように見えるが、歩く部分が通っているように見える。また、欠け張りを出しているが崩しといえ、欠け張りの意味が無い様に見える。それについては如何か?」

答 、「崩しといえども安全に歩行する」ことが大事。」
問 、「それも一つの答え」 「それでは安全な延べ段であればまっすぐな形が理想か?」

「崩しの欠けや張りは何故あるのか?」
「また、設計者の意図を何とする。」
答 、「・・・・・・・」
と、この様にあっと言う間に楽しく2時間が過ぎていきます。
明日は、珍しく古典の現場とリノベーションされた現場2例です。
山縣有朋の庭園観 2010年11月11日
京都に行ってきました。 2010年10月31日
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