[51RAW]のプリント職人への道

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October 11, 2005
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今季のオリジナルのジャケットのデザインを掲載させてもらいます。


今日の分は新スタッフの尚子がデザインした物。

素材は多分ベルベットになるんじゃないかと思います。
(本人がベルベット好きなので・笑)


形は定番っぽいですが、

サイドの紐で調整が出来る分

着る人のスタイルや好み、またはボトムに合わせて形を変えられる、

という『地味かも知れないがなかなか優秀な機能的デザイン』だと思います。




僕の方からは画像にあるバックデザインと、

「胸ポケットのフラップ(蓋)の内側に袖に使ってるレースと同じモノ仕込んだら?」

と提案はしたんですが、実際に採用されるかどうかは作っていく過程で決めていくことになりそうです。


まあ、どうせウチのスタッフがやることですから、



より面白いモノに変わっていくんではないか?

と口には出さず、密かに思っています。


でもホントに弱ってしまって頼ってこられたとき

いいアドバイスが出来るように、

僕は僕なりにアレンジを考えておくようにするつもりです。


ところで・・・

【定番商品】

と呼ばれる物。

冬場のレディスラインで言うと去年はトレンチコートあたりがヒットしましたね。


このトレンチコート。

実は元々はイギリス軍の防寒用ジャケットだったことはご存知ですか?

前の重ねの部分が幅広いのも、襟が立てられて首周りをベルトで締められるようになっているのも、防寒のため。



ライフルの台尻を肩に当てるために布で補強されたため。

ベルトも本来の物は半円型の金属のフックが付いていて、腰周りに手榴弾などが下げられるような造りになっていました。

しかし当然現代の女性に必要な物ではありませんから、今はシンプルな金具なしでリボンみたいにして結べるように長めに造ってあります。



というぐらい 【基本形】としてある程度形が確立していますから、

『アレンジして遊びを加える』とはいっても形を変え過ぎてしまったら

今度はトレンチコートとは名乗れなくなります。


これでは本末転倒。





『定番を定番の形でそのブランドらしさを出す』

ところはどうやって差別化するのか?


違った生地を探して使う。なんて甘いもんじゃありません。



最終的には【糸】からこだわって差別化をしていきます。


そして織り方、編み方を工夫し、場合によっては開発していき、

他のブランドとは違った風合いを出していきます。



当然同じように見えて【ブランドのターゲットにあわせたシルエット】

は各ブランドで独特の癖がありますので、

定番と言えど着比べてみると好みが必ず分かれます。



結局何が言いたいか・・・

【糸】からこだわってこだわって世界中から探しだしてくる。

それは定番アイテムだけに起こる、各ブランドの熾烈な戦い・・・


だからこそいくら値段は高くてもそこに魅了される人々が後を絶たない。

そう見ると、定番アイテムにもたまには袖を通してみたくはなりませんか?


その生地を作っている、【糸】に触れてみてください。

【糸】に気持ちを向けてみてください。


きっと【定番】だからこそ、そのブランドの【コダワリ】が見えてくるはず。


楽しくないですか?そうやって袖を通してみるって。


ウチの店ではよく言います。

「試着まではタダ!着ないと損するよ!?」 ってね。











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Last updated  October 11, 2005 09:55:26 PM
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