こころの宴(うたげ)。    

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情熱的な恋とは?



恋愛を考える時、いつまでも穏やかな関係が続いていくような静かな恋を求める人も多いが、
それ以上に、燃え上がるような情熱的な恋愛を好む人も多い。

映画なんかを見ても、スリルとサスペンスは多くの場合、ラブストーリー的な要素が絡んでくる。

では心理学的に、この情熱的な恋愛というものはどのように捉えることが出来るのか?

情熱的な恋愛をするためには
3大条件があるとされている。

1、情熱的な恋愛が現実にあると信じていること。
まず、最初に、情熱的な恋愛というものは現実に存在するのだということを
知っている必要がある。
普段の生活の中で、テレビや、映画や、小説や、その他たくさんのところで
様々な情熱的な恋愛と出会う機会がある。
それがフィクションであれ、ノンフィクションであれ、
そういうラブストーリーを目にしているということは、
自然に、人間は、そういった恋愛が実際に起こりうるのだと思ってしまう。
つまり、今の社会では、この第1条件というものは、
いつのまにか満たされてしまっているものであると言えよう。

2、適切な恋愛の対象になる人がいること。
2番目の条件は、言ってみれば当たり前のこと。
相手がいなければ恋は始まらない。
それはテレビの中やマンガの中といった虚構世界の住人ではなく
現実生活の中で、実際に魅力を感じ、好きになる人の存在があるということ。

3、周りの反対があること。
この3番目の条件が最も情熱的な恋愛に落ちるためのポイントとなっている。
二人が恋に落ちたとき、例えば両親や友人や、その他、二人の周りにいる人たちが
「あの人と付き合うのはやめなさい!」と反対する。
これは心理学的にはパラドックスの効果を生むこととなる。
つまり周りから「ダメだ」と邪魔されればされるほど、逆に「そんな反対に負けてたまるか!」という思いが強くなり、
よりいっそう、二人の絆は強くなるという結果を招く。
心理学ではこれを「ロミオ&ジュリエット効果」と呼ぶ。
シェークスピアのロミオ&ジュリエットのように、親の反対にあったり、
決して許されないような恋に落ちてしまうと、
普通の恋愛よりも激しく燃え上がってしまうというところから
その名が付けられた心理的効果である。
例を挙げれば、不倫の関係というのもこれに当てはまるだろう。
不倫という社会倫理に反した行為をすることで、
逆に、よりいっそう、燃え上がってしまうというところがある。

ではなぜ、こういったことが起こるのか?
これはちょっと難しく言うと、自己知覚による原因の誤解によって起こるとされている。
つまり簡単に言うと、
親からの反対で生じた興奮を、
恋人を好きだという気持ちからくる興奮と、こころが勘違いしてしまうことから
恋愛感情が高まってしまうと考えられる。

情熱的な恋愛をするにはそれを邪魔する、適度な障害がなければダメ、ということ。

やはり恋愛にはスリルとサスペンスの要素も必要なようである。



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