子ザル飼育日記

子ザル飼育日記

PR

プロフィール

プレ・スーザン

プレ・スーザン

カレンダー

お気に入りブログ

atuatu☆rinrin♪ atumama311さん
☆★☆ふさたん(*^▽^… ふさたん(*^▽^*)さん
さぁ、うちに帰ろう… みさみゆのんさん
sayaママのブログ sayaママ791さん
マム太太の部屋 マム太太さん
新! 男の子育て … GRANVIA07さん
*たんぽぽさんのARO… **dandelion**さん
*かっちゃんと向日… sun-sun-sunflowerさん

バックナンバー

2025.11
2025.10
2025.09
2025.08
2025.07

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2007.12.19
XML
カテゴリ: プレ
注:今日の記事は気分悪いです。でも書きます。スイマセン。


今日は車であちこちに買出しに出かけた。

とあるお店の前で信号に引っかかった。
私の進行方向側に駐車場があり、反対車線が店の入り口だ。
ふと入り口のほうを見ると、一人のおじいさんがいた。

明らかに足が悪く、両足がまったく上がらない。
一歩が踏み出せずに、それでも懸命に歩こうとしている。
付き添いの人もなく、杖もないおじいさんは非常に危なっかしく
ハラハラとしながら見ていたのだが、おじいさんからわずか一mの位置には喫煙用のベンチがあり、年のころ50代後半くらいのおっさんが優雅に足を組んで一服している。


でもクソジジイは動かない。

そのとき、ちょうど信号が変わったので、即効で車を駐車場へ停め、おじいさんのところへ向かった。
おじいさんに手を貸しながら「おじさん、手伝ってよ」とやや声を荒げて言ったらば、糞野郎はこう答えた。「俺はいいよ」

何がいいんだ?殺されてもいいのか?

激昂しそうになりながらも、おじいさんが結構大柄で力を入れてないと一緒に転んでしまいそうだ。
糞野郎に文句も言いたいが優先順位があるし。
と思ったら、おじいさんが私を見て「ありがとう」といった。
白人男性だった。たぶん、病気の後遺症か現在進行形の病のある方じゃないかと思う。口の周りは食べかすで汚れていたし、お髭もぼさぼさだ。
でも、瞳が本当に優しかった。「足が悪いんです。75歳です。ごめんなさい。」

私は、泣いてしまった。往来で泣いたのなんで何十年ぶりなんだろうってほど、涙ダァダァになってしまった。

「こんな国でごめんなさい」というので精一杯だった。


しかも、この間私たちのそばを昼休みらしい作業服姿の男性3人組やその他買い物客が通り過ぎていくのに誰一人手伝うことも声を掛けることもしない。
みんなチラッと見るだけだ。
先にも書いたけどおじいさんは大柄で180位あったんじゃないかと思う。それで両足が悪いのだから、私も一緒にふらふらしている。
でも、誰一人足を止めない。


この街は、この国は、こんなに恥知らずなの?



「ダイジョーブ?」アフリカ系外国人の男性だった。
「さっき、お店の中でも階段降りるの手伝ったんだよ。大丈夫?」
英語と流暢な日本語を混ぜながらさっと手を貸してくれる男性。
おじいさんは「日本に住んで50年だよ」と優しく男性に答える。

車で送ろうかと思ったら、おじいさんは「自転車」という。
自転車????

私と男性は目が点になった。どう考えても無理がある。
二人で「危ないんじゃない?」と言ったけど、おじいさんはさっさと鍵を出してニコニコしている。男性が手伝って自転車にまたがらせるとおじいさんは「本当にありがとう」と言って両足をペダルに乗せることなく、足で軽く地面を蹴って去っていった。

「歩行器か・・・」男性と私は目を合わせてなんとなくほっとした。
そしたら男性が私に言った。「ありがとう。お店の中でも気になったんです。」
「私が階段降ろしたのずいぶん前なのに・・・」と。

また泣けてきてしまった。
おじいさんは一人でどのくらいがんばってたんだろう。入り口のすぐ脇の自転車にまたがるのに、どれ位がんばったんだろう。
そして、その間、糞は何本タバコをすったんだろう。

「こんな国でごめんなさい。日本を嫌いにならないで」と、自然に出てきてまた泣けてしまった。
男性は「お姉さんが泣かないで。」と言ってくれたけど
私は恥ずかしくて情けなくて悲しくて、後から後から涙が出た。

帰り際、車の中から入り口を見ると、糞はまたベンチにいた。
窓を開けて「○ね!!」と叫びたい衝動に駆られたけど
何もいいことは無いのでやめにした。

久しぶりに、本当に久しぶりに「こんなやつし○ばいい」と思った。
いじめにあってたとき以来じゃないかと思う。

帰ってきてからも苛立ちと悲しさは止まらなくって
わかってもらえそうな人に電話をした。
やっぱりわかってもらえたのでずいぶんすっきりした。

糞のことをあれこれ考えたって仕方がないし、自分が消耗するだけだから
これ以上はやめようと思ったけど
吐き出すのはもうちょっとした方がイイような気がしたのでここに書いた。

気分の悪い日記で申し訳ない。

でも、あの糞だって、少なくとも確実に誰かの息子なのだ。
残念ながら、やつは糞だけど人間だから。
「こんな国にしたのは大人だ。私は子供をしっかり育てなければ」との思いが日ごろだらけている私でもすごく強くなった。
絶対に忘れてはいけない出来事だったんだと思う。
子ザルにも、私がもう少し落ち着いたら話してあげなくちゃいけないと思っている。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007.12.19 22:35:02
コメント(12) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: