”ぷろぺら”の,「一日は誰にもやっぱり一日」

”ぷろぺら”の,「一日は誰にもやっぱり一日」

原風景



ろんなことが頭の中によみがえって来る。


一番古い記憶は多分3歳の頃 祖母と母とおんぶされた弟と俺と どこか

動物園のようなところの前でバスを降りた。皆に足が追いつかずに50mくら

い歩いて角をすぐ左に曲がったら誰もいなかった。とたんにものすごい恐怖

と不安がやってきてた。「どうしよう・・。どうしよう・・。」 

来た道を引き返す・・。いない・・・。少し先の方まで行ってみる・・。 

いない・・・。 捨てられたとは考えなかったがそれに近い事は考えたかもしれない。

どうしていいのか分からずに、地べたに座り込んでいた。ほどなく、私を

探しに母が来た。多分、実際には、そんなに長い時間ではなかったと思う

けれど、あの頃の自分にしてみたら、果てしなく長い時間だった。結局角を

左に曲がって、数メートル行ったところで左側に入場門があって、そこに入

ったために見失ってしまったというわけなんだけど。俺の原風景が恐怖と不安だと
は・・・・。

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: